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ミルミル野球復活
2010年07月13日 (火) | 編集 |
                村瀬秀信=文


一時はどん底の状態まで落ちたスワローズが、
なぜ再起を果たすことができたのか。

不調だった先発投手陣の復調や、青木、田中、相川の打撃好調
なども考えられるが、
最大の要因は増渕、松岡、林の救援投手陣が
確立されたことであることは間違いない。

かつての阪神のJFK、
今季もオリックスのJHK(J・レスター、平野、岸田)、
ソフトバンクのSBM48(攝津、B・ファルケンボーグ、馬原、甲藤)など、
近年の野球界では終盤の7、8、9回を凌げる
「勝利の方程式」と呼ばれる救援陣の仕事ぶりが、
試合を有利に進める条件となっている。
昨年のヤクルトも、松岡、五十嵐、林の救援陣が機能し
3位となったが、今季は、五十嵐がFAで抜けてしまい、
救援陣に穴が空いてしまっていた。
4月、5月の不振はシーズン前から懸念されたこの穴が
埋められなかったことが一因ともいえよう。

~その穴を4年目の増渕が見事に埋めた~


「ハンカチ世代」の高卒ドラ1としてルーキーイヤーから
期待を受けていた増渕は、先発としてなかなか力を出せず、
昨年はケガもあって1試合のみの登板で終わっていた。

今季は開幕から中継ぎで登板し、
150kmをマークするなど球威も戻っていたが、
大きな転機となった試合があった。
6月7日のロッテ戦。
打者4人に2本塁打を含む4安打と一死も取れずにKO、
10連続安打の日本記録にも貢献してしまうというオマケもつく
屈辱の登板だった。 
その登板の後に、増渕はこう語っている。

「自信のある真っすぐを打たれたらしょうがない。
 気合いを入れて思い切り腕を振るだけ」。
開き直った結果、威力あるストレートを中心とした力の投球で、
その後の5試合を無安打無失点。
林と松岡の前の7回に増渕を起用することを決めた小川監督代行からも、
「最近は自信を持って投げている。
 イニング途中からでも頼る場面が出てくる。
 もう完全に任せられる」と信頼を勝ち取り、
新救援陣の一角の座を確たるものにした。


~「トリオ・ザ・ミルミル」の活躍で“フン詰まり”打線も活性化~

こうして完成したヤクルト新救援陣。
増渕、松岡、林(LIM)の頭文字を取ればMMLとなるところだが、
ここは今年の「ミルミル野球」と、
母上がヤクルトレディである増渕に免じて、
M・M・LIMの「トリオ・ザ・ミルミル」とでもしておきたい。
かなり強引ではあるが。

悪玉菌をやっつけて、生きて白星を小川監督代行まで届ける。

序盤にリードを奪えば勝ちが計算できることで、
フン詰まりの打線も活性化。

しぶとくとった点数を、みるみる投げて、みるみる凡退、守り切る。
チームイキイキ、トリオ・ザ・ミルミル。

そんな極端な連敗、連勝が続く「ミルミル野球」のヤクルトではあるが、
昨年の戦い、そして今季の連勝中の戦いぶりをみれば、
スワローズが力のあるチームであることは間違いない。

4、5月に連敗したのは、選手がケガや不調に陥り、
メンバーが揃わずにいたことも大きい。
その証拠に、好調の波を引き寄せた小川監督代行は、
高田監督の頃と比べても戦力をあまりいじっていないのである。
したことといえば、青木や増渕の配置転換、
新外国人にホワイトセル
(この名もミルミル拡販路線の暗喩のような気がしてならない)
を投入して外国人を競争させるなど、
選手にちょっと目先を変えさせたこと。
それだけで、チームの活性化と、勢いを引き寄せたように思える。

~まるでビフィズス菌のような小川監督代行の発言~

 小川監督代行は監督としてのポリシーを次のように語っている。

「監督に色がなくてもいい。結果が出ればいいのだから」

 さすがはミルミル野球の長、まるでビフィズス菌ではないか。

とはいえ、昨日の阪神戦では増渕が打たれてスワローズは2連敗。
調子は下降気味で、順位も5位に後退と、
「ミルミル野球」を前提に考えると、
悪い方にミルミル行くような嫌な予感を感じずにはいられない。

しかし、奇しくもミルミルが発売された'78年は、
ヤクルトスワローズが初の日本一に輝いた年である。
再発売となった2010年も何かが起きるに違いない。
「ミルミル野球」の今後に注目だ。



【筆者プロフィール 村瀬秀信】

1975年神奈川県生まれ。
茅ケ崎西浜高校野球部卒。
全国を放浪後、出版社・編プロ勤務を経て独立。
エンタテイメントとプロ野球をテーマに
「Number」「週刊文春」「週刊プレイボーイ」「GOETHE」などの雑誌へ寄稿。
幼少期からの大洋・横浜ファンのため、
勝敗に左右されずプロ野球を愉しむ術を自然と体得。
趣味は球場グルメの食べ歩き。
応援歌の詞の鑑賞

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