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交流戦初優勝の立役者、Tー岡田の“貪欲な成長”~MVPを獲得した若き4番打者~
2010年06月29日 (火) | 編集 |
永谷脩 = 文   


「3割3分以上を打たないと、
 ウチでは3割打者とは言わんのですワ」と謙虚に語るのは、
交流戦を初制覇したオリックスのT-岡田。
それもそのはず、交流戦打率3割1分7厘、6本塁打、
24打点の活躍を見せたが、
チームには3割8分9厘の坂口智隆を筆頭に、
交流戦3割打者がズラリと並んでいるからだ。
だが、岡田彰布監督は「優勝の立役者の一人」として
22歳の若き4番の名を挙げる。

昨オフ、岡田貴弘が半ば強制的にT-岡田に改名させられたのは、
岡田監督のひと言
「同じ名前でややこしいやん」が発端だった。
オリックスには、仰木彬監督時代からパンチ佐藤、イチローら
「改名すると急成長する」という“伝統”がある。
当時のイチローを知る唯一のコーチ、米村理が、
「イチローのキャンプもすごかったが、T-岡田も、ようやる。
 時間外勤務が長すぎて、労働基準法違反やでェ」と語っていたのは、
今春の宮古島キャンプであった。
「練習はウソをつかない」はイチローの言葉だが、
T-岡田にも、今季、早々とその効果が現れている。  


~“浪速のゴジラ”覚醒の理由は豊富な練習量にあり~

高校時代は大阪桐蔭の辻内崇伸(現巨人)らと共に
“浪速の四天王”と称され、
'06年のプロ入り後はウエスタンで本塁打・打点の二冠王に輝き、
“浪速のゴジラ”と呼ばれるようになった。
昨年は8月から一軍に定着、43試合で7本塁打。
だが、三振も59喫し、
「バッティングの師」と仰ぐタフィ・ローズに相談したこともあった。
そのローズが解雇されたのは、
金銭面の問題の他に、T-岡田の成長を見越した面もある。
「タフィさんの“T”をもらったと思えば、あの当時、
 言われたことを思い出せる」と、
ファンの公募で決まった名前も前向きにとらえた。

「将来を考えれば、守れて打てる選手でなければいけない」と、
DHを嫌って守備を志願したカブレラをスタメンから外してまで
一塁手に起用し、カブレラが故障したとき、
あえて4番に使った岡田采配。
その期待感がひしひしと伝わるから、
「練習志願せざるを得ない。今は練習が当たり前になった」
と本人は言う。

今季、激減した三振については、
「配球や読みがわかるようになってきた」。
今季から野球ノートをつけ始め、
「自分では判別できなかった球種について、
 必ず聞きに来るようになった」と、
島袋修チーフスコアラーがそっと教えてくれた。

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