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尾花新監督は横浜を変えられるのか? 問われる「名参謀」の“決断力
2010年03月20日 (土) | 編集 |
                       田口元義 = 文   


横浜ベイスターズ 「名参謀」で終わるのか? 
それとも、「名監督」へ向けて新たな一歩を踏み出せるのか?

今シーズンから横浜で指揮を執る尾花高夫の、
指導者としての真価が試される1年がスタートした。

 ルーキー監督は、キャンプから大胆に動き出す。

まず、昨年まで午前中に組まれていたブルペンでの投球練習を
午後に回した。これには、
「疲れている状態で、バランスよく無駄な力を入れずに
 投げることを体で覚えてもらいたい」といった意図が込められている。
巨人のコーチ時代に導入していたメニューを、
そのまま横浜にも取り入れたわけだ。

そして、体の強さはもとより、昨年、
守護神として18セーブを挙げた山口俊のメンタルを買い
先発転向を指示。彼を含め、
エースの三浦大輔、ロッテから移籍した清水直行、
2年目のランドルフ、寺原早人(隼人から改名)の
「先発5本柱」でシーズンを戦う意志を早くも固めた。

2年連続最下位と低迷するチームにあって、
このような改革を俊敏にできる尾花の手腕は、
さすがのひと言に尽きる。

そして、やはり「名参謀」と呼ばれていたコーチ時代の経験が
確実に生きているのだな、とも思う。

~投手出身ながら捕手の目線で指導できる「名参謀」~

'95年のロッテからコーチ人生がスタート。
'97年にはヤクルトに移り、田畑一也を15勝投手に成長させるなど、
「野村再生工場」の陰の功労者として脚光を浴びた。

ダイエーでは、'99年から'05年までコーチを務めリーグ優勝3回、
日本一2回。
その期間に斉藤和巳や和田毅、杉内俊哉といった金の卵たちを、
球界を代表する投手へと見事に孵化させていった。

巨人時代も磐石の投手陣を作り上げ、在籍期間にリーグ3連覇。
昨シーズンは、02年以来となる日本一に大きく貢献した。

 尾花がなぜ「名参謀」になれたのか?

それは、投手目線ではなく捕手目線で指導できることだ、
と尾花同様、名参謀として数多くのチームを優勝に導いた
黒江透修氏は言う。

「現役時代に広岡(達朗)さん、選手、コーチ時代に野村(克也)さんから、
 徹底的に緻密な野球を教え込まれたことが
 生きているんだと思いますね。
 ダイエーに呼ばれたのも、
 王(貞治)さんが彼の育ってきた経緯や野球理論を高く評価していたから。
 事実、投手ミーティングでは自分で用意した膨大な資料を見せて、
 『このバッターのインコースの打率は低い。
  だから、そこを起点に攻めろ』など、
 明確な対策を選手に伝えていたそうです」

黒江氏は、
「横浜ではおそらく投手コーチ兼任のような立場になるでしょうね」
と言う。

これまでの実績を考えればそのほうが
チームにとってもプラスに働くだろう。  


~名将たちの決断を間近で見てきた経験は活かされるか?~

しかし、これからは他者から進言されることはあっても、
今までのようにすることはできない。
決断するのは監督である尾花本人なのだ。

尾花は今まで数多くの名将を見てきた。
野村克也、王貞治、原辰徳。
彼らがゲームで何を考え、重要な局面でどのような決断を下したか? 
そういったところも、冷静に見てきたはずだ。

たった1イニングで勝敗の行方がガラリと変わる。

あの試合で得た教訓も大きかったのではないだろうか。

'08年の日本シリーズ第7戦。
2対1と巨人がリードしていた7回、
3番手の越智大祐は西武打線を0点に抑えた。
尾花はこの時点で原に、
「次のピッチャーいけます」と交代を促がしたが彼は続投を選んだ。
8回のピンチの場面でも進言したが、
指揮官は首を縦に振らなかった。
結局、チームは逆転され、日本一を逃した。

決断力は紙一重。
原の「続投」という答えが間違っていたわけではない。
結果として負けたに過ぎない。

監督となった今年、ペナントレースでそのような局面を迎えた際、
どのような決断を下すのか。
そういったところにも注目していきたい。

~オープン戦では最下位。やはり「今年もダメ」なのか?~

ただ、監督で勝てるほどシーズンは甘くない。
昨年、両リーグを通じて最下位の打率2割3分9厘、
11位の防御率4.36を残してしまった選手たちが、
ヤクルトで「野村野球」を熟知し、
ダイエー、巨人で常勝軍団の帝王学を学んだ指揮官の野球に
どれだけついていけるか? 
最終的に重要となってくるのはそこだ。

オープン戦が本格的に始まった3月。
相変わらずの不調ぶりにファンは落胆してしまう。
「今年もダメか」と。

しかし、今はまだ1、2年目を中心とした若手を率先して試している状態。
手探りの段階ともいえるこの時期に、
シーズンの行く末を判断してしまうのは早計だ。

仮に、新人監督以上にプレッシャーを感じているのが、
選手たちであったにしても……。


【筆者プロフィール 田口元義】

1977年福島県生まれ。
元高校球児(3年間補欠)。
ライフスタイル誌の編集を経て2003年にフリーとなる。
Numberほか雑誌を中心に活動。
試合やインタビューを通じて
アスリートの魂(ソウル)を感じられる瞬間がたまらない。
共著に「戦力外通告 プロ野球をクビになった男たち」、
同「諦めない男たち」などがある。

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コメント
この記事へのコメント
通常、名参謀は、名監督、名社長になれずといいます。監督は大局を、参謀は細部をですから。

尾花さんは、PLで鍛えたディテールに基づいた戦略を練る人だと推測します。
横浜は、過去も監督や投手コーチに有能な人たち、森元西武監督、大矢、牛島、皆、投手陣育成のプロというべき人達ばかりです。

尾花さんの手腕に注目ですが、私は、横浜には有能なGMが必要かと思いますね。

横浜のドラフトの推移をチェックすると、補強ポイントではなく、選手で補強していると思います。楽天が大学・社会人の補強で毎年新戦力を輩出していますから、ドラフトの方針策定に根本的な問題が潜んでいると推測しますね。

因みに、横浜から日ハムに移った岩井スカウトが日ハムとの違いを方針の明確化だと野球小僧でコメントしてます。日ハムはフロントがスカウティングに非常に力を入れていて決めた事を貫いていて1年間言い続けるそうです。横浜も大きく違いはないそうですが日ハム程強調していないそうです。

そのわずかな差、あいまいなブレ部分がスカウトの結果に大きな差を生んでいるようですね。
2010/03/23(Tue) 22:09 | URL  | 一花 #-[ 編集]
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