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苦しみから救ってくれたペンギン
2009年12月15日 (火) | 編集 |
サンケイスポーツ連載
『松井秀喜 世界一までの2486日~⑪~』より

~テレビで応援する日々―。孤独なリハビリ中に学んだ忍耐力~

けたたましいサイレンの音を耳にすると、
松井秀喜は今でもあの瞬間を思い出す。

2006年5月11日、レッドソックス戦の守備中に、
左手首を骨折し、
ヤンキースタジアムから救急車で病院に搬送された。
05年6月の右足首ねんざの故障は乗り切り、
なんとかつなげた連続試合出場記録は『1768』で
あまりにも突然に止まってしまった。


野球人生で初めて、長期の戦線離脱を経験した。
しばらくは自宅での安静を言い渡された。
患部の状態が落ち着くと、ヤンキースタジアムにも
姿を現すようになったが、試合開始前には自宅に戻る生活が続いた。


毎日のようにテレビで仲間を応援する。
試合中は一球一打に熱くなり、ときには声をあげて勝利を願った。
ところが、試合終了後は必ずといっていいほど、
申し訳ない気持ちとむなしさ、焦りなどに胸を締めつけられた。

“おれは一体、ここで何をやっているんだ”―。

部屋に閉じこもりがちになり、ため息をつく回数も増えた。
そんな孤独なリハビリを支えてくれたのは意外な生き物だった。


時間があると、父・昌雄さん(67)が送ってきた
ドキュメンタリー映画『皇帝ペンギン』のDVDを
自宅で鑑賞した。
南極周辺に生きるコウテイペンギンの雄は真冬に雌の産んだ卵を預かり、
かえるまでの2,3ヶ月間、温め続ける。
マイナス50~60度に冷え込む南極で雄たちは絶食し、
体を寄せ合ってひたすら卵を守る。
作品中のペンギンに自分の境遇を重ねた。

『この作品を見てコウテイペンギンの雄は本当にすごいと
 感心しました。
 南極で生きるたくましさ、忍耐力。
 今の僕に必要なことばかりで勉強になります。
 自然の風景にも癒されました』―。


約4ヶ月のリハビリ中、“メンタルコーチ”には
お世話になりっぱなしだった。
翌年のキャンプにもDVDを持参するなど、
その後も頼りにする機会があった。
ゴジラはかわいいペンギンに頭が上がらない。


        構成 阿見俊輔氏 
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