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本音は『誰だってやりたかないんだよ』だった・・・
2009年10月29日 (木) | 編集 |
『君なくしてV9は成し得なかった』―。  

川上哲治監督の弔辞に送られて、
巨人の名二塁手だった土井正三さんが天国に旅立った。
  

土井さんで思い出すのは、巨人のコーチ時代に、
選手だった長嶋一茂(現球団代表特別補佐)と繰り広げた
大喧嘩だ。
練習後に居残りバント練習をさせようとした土井さんに
一茂が反発。
『やれ!』『必要ない!』と報道陣が見ている前で
大喧嘩を始めた。
最後は一茂が『何様のつもりだ!』と捨てゼリフを残して
グラウンドから出て行ってしまった。


通算242犠打。
現役時代からバントの名手として知られた。
指導者になってもバントの重要性を説き、
選手にしつこく練習を強制して煙たがられるのを
何度も目撃した。
  

だが、そんな土井さんの『本音』を垣間見たことがあった。
ユニホームを脱いでマスターズリーグに
参加したときのことだった。
走者を置いて土井さんが打席に立つと、
“お約束”のようにベンチから『送りバント』のサインが出されたが、
そのサインに土井さんが怒ったのだ。
  

『こんな年になってもバントをさせられるとは思わなかった。
 誰だってバントなんかやりたかないんだよ。
 でも、チームが勝つために必要だからやってきたんだ』
と口をとがらせたのだ。
  


プロ野球は何のために戦うのか?
それはただ一つ、チームが勝つためでしかない。
だから好きでもないバントを必死に転がして走者を進め、
自分はアウトになってベンチに戻ってきた。
  

打率・263、65本塁打、425打点。
土井さんの14年間の通算記録だ。
  
突出した数字はない。
それでも『君なくしては』と言わしめたのは、
この勝つための心があったからだった。
  

そんな土井さんが野球を楽しむために参加したのが
マスターズリーグだったのだ。
それでも出されたバントのサインが、
土井さんは本当に寂しかったのだと思う。
  


             サンケイスポーツ 『球界インサイドリポート』より
                                  鷲田康氏
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