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野村監督の名役者ぶりに、’73年の南海ホークスを見た
2009年10月24日 (土) | 編集 |
                    小関順二 = 文
1973(昭和48)年、
前後期制が初めて採用されたパ・リーグの前期を制したのは
38歳の青年監督、野村克也率いる南海ホークス。
後期は前年までリーグ2連覇をしている阪急が
2位ロッテに5.5ゲーム差をつける大差で優勝し、
南海は30勝32敗の成績で3位に沈んだ。

南海、阪急によるプレーオフの下馬評は圧倒的に阪急有利。
それもそのはずで、阪急は後期、
南海に1分けを挟み12連勝しているのだ。
この阪急がプレーオフで敗れるとはほとんどの人が思わなかったが、
蓋をあければ3勝2敗で南海が勝ち上がり、
当時のマスコミは後期の南海の戦いぶりを
「死んだふり」と形容した。
弱い弱いと思わせ、阪急各選手の心に油断を生ませたというのである。

36年前の南海が現在の楽天にオーバーラップするのは、
野村が今季限りの退陣をマスコミにボヤキながら、
その状況をうまく利用しているように思えるからだ。

~楽天はチーム一丸となって狂言を演じているのか?~

CSの仙台開催を決めた10月9日にはマスコミを前に
「楽天イーグルスは好きだけど、楽天球団は大嫌い」と吠え、
11日にはスタメン落ちに不服を唱えて
侮辱的な言動を取ったリンデンを登録抹消した。
CS初戦の対ソフトバンク戦を前にした16日には
自らの進退を泣きながら選手に説明し、
それを聞いた橋上秀樹ヘッドコーチは
「あんなことを言う監督は初めて見た」ともらい泣きしたという。

相手チームからすれば楽天のゴタゴタは嬉しい。
開幕前から監督とフロントに確執が生じたロッテが
5位に沈んでいるように、
球団内部のゴタゴタは選手の心を疲弊させる。
しかし、楽天の場合は野村監督のボヤキ、怒り、涙など
感情の揺らぎに選手が惑わされていない。
というより、
監督と選手が一体になって狂言を演じているように見えるのだ。

CS第2ステージを戦う日本ハム・梨田昌孝監督は
「俺も泣こうかな」と涙のミーティングを引き合いに出していたが、
さすが2球団で優勝(近鉄と日本ハム)しただけあって、
野村監督の狂言に惑わされていない。  


~試合中も大げさな感情表現で選手を鼓舞する野村監督~

ソフトバンク戦を振り返れば、
楽天ベンチには常に選手の笑顔があり、
ソフトバンクベンチには笑顔が少なかった。
この空気を反映するように、
野村監督は第2戦で決定的な3ランを打った山武司を
ベンチ前で抱きかかえ、感情を爆発させているように見えた。
なかなかの役者ぶりである。
成熟していない楽天の選手の心を揺り動かすには、
大げさな感情表現が最も効果があることを知っているのだ。

日本ハム戦は1勝アドバンテージを与えての戦いになるが、
追い風は相手エース・ダルビッシュ有が
右肩の不調でCS出場が絶望視されていること。
楽天にいい風が吹き始めている。


~筆者プロフィール 小関順二~

1952年神奈川県生まれ。
日本大学芸術学部卒。
1988年ドラフト会議倶楽部を創設し、模擬ドラフトで注目を集める。
Numberほか雑誌「週刊現代」にも野球コラムを連載中。
『プロ野球 問題だらけの12球団』(草思社)は
シリーズ10年目を迎えた。
他に『プロ野球のサムライたち』(文春新書)、
『プロ野球スカウティングレポート』(アスペクト)など著書多数。
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コメント
この記事へのコメント
kuni28さん。
はじめまして、BULL雄と申します。
野村体制では家族全員超楽天ファン、
中一息子が野球小僧と近しい気持ちでブログ拝見しておりました。

中学球児のくせにブルペンキャッチャーの息子SHOWにも
kuni28さんからの記事をネタにコミュニケーションさせてもらってます。

これからも、kuni28さんの情報を楽しみに拝見します。

宜しかったら、私のブログにもhttp://blog84.fc2.com/control.php
叱咤激励、何なりと情報通のkini28さん目線のコメントをお願いします。

それにしても、凄い情報力ですね。
どのようにしたら、これだけの情報通になれるのですか?
機会があったら、教えてください。

今後とも、楽しみに拝見させていただきます。
よろしくお願いします。
2009/10/26(Mon) 22:59 | URL  | BULL雄 #-[ 編集]
BULL雄さん、初めまして。
訪問者リストより、私も時々ブログ拝見させて頂いております。
うちは中学校軟式野球部の一般的な子で、
BULL雄さんの息子さんのように本格的にはまだまだ・・・
といったごく普通の中学生です。

このブログを開いたきっかけは、
息子が後々、野球の技術などで悩んだ時に、
このブログを読んで何かのきっかけ作りになれば・・・と
親心で色々な野球関連の書物やブログ、
ホームページ、スポーツ新聞などから
情報を頂き載せています。

これからの息子さんの活躍を
BULL雄さんのブログを拝見しながら
楽しみにしております。
うちの息子は足下にも及びませんが・・・v-290v-356
2009/10/27(Tue) 21:05 | URL  | kuni28 #-[ 編集]
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