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ロッテのファン騒動も一件落着!? ボビーと西岡のチーム愛が溢れた夜
2009年10月14日 (水) | 編集 |
                田口元義 = 文
10月6日、千葉ロッテマリーンズのホーム最終戦。
しかもこの日は、ただのホーム最終戦ではない。
ファンが愛してやまないボビー・バレンタイン監督の退団、
小宮山悟の引退セレモニーが試合後に行われる。

ただ、もしかしたら、何かが起きるかもしれない……と
雨に打たれ陰鬱になりながらも、
ファンはその「何か」を危惧していた。
球団も警備員を倍増させ、荷物チェックも慎重に行い、
場合によっては持ち物を没収する姿勢をとるなど厳戒態勢を敷く。

 ファン、関係者含め、「あの3日間」はそれほど強烈なものだった。

9月25日からのシーズン最後となる
週末のホーム3連戦で事件は起きた。

ライトスタンドに広がったチーム批判の横断幕。
 25日、いくつもの横断幕がライトスタンドを埋め尽くす。

「ファンは無視ですか?」

「フロントは責任とらないんですか?」

「改革の結果=Bクラス」

「つまらないシーズンをありがとう」

見ているこちらがビックリするほど誹謗中傷のオンパレード。
バレンタイン監督の契約解除の問題で、
球団の対応に納得できないファンのフラストレーションが大爆発した。

26日、さらに過激な内容になっていた
横断幕を目の当たりにした西岡剛は、お立ち台でファンに願い出た。

「僕たち選手は一生懸命プレーしています。
 (中略) 本当にロッテを愛しているのなら、
 明日から横断幕を下げてほしい」

このコメントが、一部のファンを逆なでした。
27日は西岡への集中砲火だ。

「二日酔いで試合サボり夢を語るスピードスター」

皮肉や冷やかし混じりの横断幕が掲げられ、
彼が打席に立つとライトスタンドの一角では、
応援拒否の沈黙やアウト・コールを鳴らすなどの行動が見られた。
また逆に、西岡を批判するファンに対してのブーイングや
怒号までが飛び交うようになり、球場は不穏な空気に包まれた。
西岡がこのゲームで走攻守にわたり活躍したにもかかわらず、
結局その嫌な流れはゲーム終了まで止むことはなかった。

バレンタイン監督は
「ロッテファンは世界一だと思っている」。  

試合後の監督室では、当然、この話題でもちきりとなった。
バレンタイン監督は言葉を選びながら、記者の質問に丁寧に答える。

「選手とファンの間に何があったのか分からないが、
 私たちは、千葉ロッテファンは世界一だと思っているし、
 26番目の選手として大切にしている。
 それでもリスペクトできない部分があるのなら、
 我々はもっと真剣にファンのことを考えていかなければならない」

そして、
「一連の横断幕は球団の責任?」の問いについてはこう話した。

「プロ野球を作る上でファンはとても大切。
我々は問題解決に努めてきたつもりだし声も聞いてきた。
それでももし、
言動に問題があったのだとすればみなさんから直接、
ファンに聞いてもらってはどうだろうか」
  
ホーム最終戦。球場でファンの声を拾ってみると……。  

だから、といってはなんだが、ファンの声を聞いた。
私設応援団と交流を持つ若い会社員は、
「あの横断幕はない」と、やや怒っていた。

「今のファンは『強いロッテ』しか知らないんです。
 ボビーをリスペクトしているのは分かるけど、
 僕らはチームを応援するために球場へ行っているわけですから。
 強くても弱くても一丸になってチームを応援する。
 それが本当のファンの姿」

川崎球場時代からロッテを熱烈に応援する自営業の中年男性は
「ファンの気持ちも分かる」と肯定的だ。

「27日はベニーの突然の退団表明にもびっくりしましたけど……
 試合途中から西岡選手の批判に気づきました。
 あそこまではやっちゃいけないと思いますけど、
 気持ちは分かりますよ。
 横断幕を作った人たちは、
 『自分たちは球団から無視された』と寂しかったんですよ、きっと」

横断幕にも西岡にも、チームを愛する「心」があった。  

批判の横断幕を掲げたファンを、新聞記事は
「心ない」と表現していたが、
あれだけ大きな横断幕を作製するにはかなりの時間がかかる。
そこには、「何かを伝えたい」という「心」が確かに存在しているはずだ。

西岡の問題にしても、批判する向きもあるが、
ほとんどが彼を擁護する優しいファンのようだった。
ここにももちろん心がある。

そして、西岡本人にも心がある。
WBC直後の言葉が何よりの証拠だ。

「僕にとっては千葉ロッテのユニフォームを着てプレーすることが
 一番大事なんです。
 そこでファンに認めてもらえて初めて日本代表になれるんやと思います」

代表選手になるならないの前に、まずチームのことを第一に想う。
千葉ロッテの選手にとって一流の証とは、
「ファンに認められる」ことなのだ。

ボビー勇退に際して、マリンスタジアムは一体感に包まれた。
10月6日は、結局、何も起こらなかった。
過激なファンが、
横断幕を警備員に没収されて騒ぎを起こすこともなかったし、
試合中に選手や球団を腕組み睥睨し、
罵声を浴びせることもなかった。

なんだかんだ言っても、
ファンはやっぱり千葉ロッテが大好きなのだ。
だからこそ、ボビー・バレンタインはセレモニーで、
こう力強く宣言したのだと思う。  


「これから私は千葉ロッテのファンです!」

来シーズン、チームの組閣は大きく変わる。
もしかしたら好成績は収められないかもしれない。
ただ、ボビーがファンでいてくれる限り、
あのような横断幕を目にすることは、もうないだろう。



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