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オールスターゲームの耐えられない軽さ
2009年07月24日 (金) | 編集 |
~プロ意識はどこへ?~
鷲田康 = 文  


「打席で背中をつったことがある」

中日・落合博満監督の思い出だ。

1981年のオールスターゲーム。
この年、落合はロッテの二塁手として初めて球宴に出場した。
パ・リーグのベンチには同じロッテの張本勲をはじめ
日本ハム・江夏豊、阪急・山田久志に福本豊など
名選手が顔を揃えていた。
その中で初打席に立ったときに、
異変に襲われたのだという。
  

「スイングしたら背中をつったんだよ。 
 緊張して体が硬くなっていたんだな。
 オールスターっていうのは、昔はそれぐらい価値があったし、
 メンバーに選ばれることが大変なことだった。
 でも、今はなあ…どれぐらいの価値がある?」―。  


オールスターゲームがピンチだという。  
今年は7月24日に札幌ドームで、
翌25日には広島のマツダスタジアムで
合わせて2試合が行なわれる。
  
しかし、昔は引く手あまただったテレビの中継権が
なかなか売れず、
特に札幌の第1戦は放映権料を大幅にダンピングして、
何とか地上波での放送を“確保”したという話が流れるほどだ。

そんな球宴に、落合監督が言うように
「どれぐらいの価値がある」のだろうか?
  


オールスターの値打ちを下げたのは誰だ!?
実はオールスターゲームの価値を決めるのは、
選手たち自身ではないか、と思われてならないのだ。
  

「シーズン中ではオールスターゲームのベンチの中だけは
 特別だった。
 いつもの敵が味方になる。
 他チームの超一流選手から普段は聞けない話が聞けた。
 翌日になれば目も合わせてくれないような怖い人でも、 
 いつもは想像できない優しい顔で話をしてくれた。  
 若い頃はそれがオールスターの楽しみだったんよ」―。  



こう振り返ったのはミスター赤ヘルとして
球宴出場14回を誇る山本浩二元広島監督だった。
こうして昔の選手は球宴出場を楽しみにして、
そこに出られる栄誉を欲した。
落合監督が背中をつるほど緊張したのも、
球宴には同じような価値がまだ残っていた時代だったのだろう。
  

「たいしたお金にもならないし、その間休みたいですよ」―。

最近は選手の口からこんなセリフを聞くことが多い。
携帯電話やメールが発達、
国際大会も増えてチーム間の選手の交流が容易になった。
オールスターでなくても他チームの選手と会話ができることも、
そんな風潮に拍車をかけているのかもしれない。  


しかし、選手が出たいと思わない、
真剣に取り組む姿勢が見えないゲームを、
ファンがどれだけ見たいと思うだろうか?
  
テレビ局だって1億円を超える放映権料を、
そんなゲームに支払うのか? 
球宴の価値がこうして下がってきた背景には、
実は選手たちの姿勢にも責任の一端があったはずだ。  


意欲的な選手が集まれば球宴人気は復活する。
昨年、高卒2年目ながらファン投票で出場した
巨人・坂本勇人内野手は、
オールスターの間、
同じショートで守備の名手のヤクルト・宮本慎也内野手を
徹底マークしたという。
最後は直接、
遊撃手としての守備のコツやグラブさばきを伝授してもらった。

「宮本さんに直接、色々なことを教わったり、
 去年はムチャ緊張したけど凄く勉強になった。
 今年も絶対に出場したい」―。

本人のやる気さえあれば、
まだまだ選手にとって球宴は価値が高くもなる。
その姿が伝わればファンも、
このイベントをもう一度、見直してくれるのではないだろうか。

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