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データーに基づいた野球理論
2009年07月14日 (火) | 編集 |
長嶋茂雄という男は
意外に知られていないのが、野球理論にうるさいことだ。
「天才チョーさん」のイメージが強烈過ぎ、
理論を無視と思われたせいだろう。
第一次長嶋監督2年目の1976年シーズン前のこと。
「これを訳して、エッセンスをまとめてくれ」と、
ある担当記者に英文の本を渡した。 


『パーセンテージ・ベースボール』。
科学者の著書で1964年にマサチューセッツ工科大学から出版され、
コンピュータ分析野球の原点になった本だ。
そのシーズン、巨人は勝ち進み、
前年の最下位から一転して優勝した。
それで翻訳はうやむやになったが、数式がいっぱいで、
野球記者の英語で歯が立つ代物ではなかったそうだ。  


長嶋さんは「思いつき采配」などと言われるが、
データや采配の基本をきちんと押さえた上での奇襲作戦をやっている。
これもそのための“資料”にしたかったのである。  


『ドジャースの戦法』や『チームプレーと個人プレー』など、
大リーグの名GMや名監督が著した野球理論書は
徹底して読み込んでいたが、
ファンを喜ばせるための「セオリー外の作戦をしたかった」と考える。  


たとえば、これらの教科書は、打順の編成で、
1番打者はストライク、ボールの見極めが出来て、
足が速くバントがうまければ最適、とある。
これに対して
「打率の高い順に打者を並べた方が得点の確率は高くなる、
 と数学者は言っている。
 ならば一番に長打力のある打者を置いてもいいはず。
 ファンも目をむくよ」と長嶋さん。
こんな打順は、今でこそ珍しくないが、
70年代では口にするのも常識外だった。  


『パーセンテージ~』が大リーグで再評価されたのは
90年代のコンピュータ時代に入ってから。
時代に進みすぎていた。  


長嶋さんの本は1966年の第2版、
今では古書店でそうとうな値段になっている。
野球情報に貪欲なのは承知していたが、それにしても早い。
一体どうして入手したのか、
と翻訳できなかったその記者はいまだに不思議がっている。
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