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『空振り』の打撃術 ~イ・スンヨプ劇的復調の理由~
2009年06月28日 (日) | 編集 |
打者の練習の基本は素振りにあるといわれる。
何の制約もない中でひたすらバットを振って、
自分のスイングを作り上げる。
  


1993年。
松井秀喜(現ヤンキース)が巨人に入団した直後に、
当時の長嶋茂雄監督(現終身名誉監督)は
「今のままのスイングではプロで通用しない」と言い切った。
そうしてスタートしたのが、世に言う「松井育成1000日計画」だった。
  

来る日も来る日も、ミスターは松井に素振りをさせた。
遠征先では宿舎の自室に松井を呼んでバットを振らせた。
東京で試合のあるときは、田園調布の長嶋監督宅で、
あるいはわざわざホテル・オークラの一室を借りて
マンツーマンの素振り指導を行なった。
  

「フリー打撃や試合のスイングでは
 本当の形を作ることはできない。
 素振りとは武道でいったらいわば型のようなもの。
 型が完成されて、初めて実戦でも使える応用ができる」―。

 長嶋監督はこう説明した。
  



「いい空振りができるようになった」

巨人のイ・スンヨプ内野手がそう話すのを聞いたときに、
この素振りの話を思い出した。

自分のスイングをどう見定めるか? 
長嶋茂雄の場合。
  
「ずっと右肩が開いて、ボールを迎えにいっていたので
 スイングに力強さがなかった。
 でも、コーチに指摘されて肩の開きを我慢するようになったら
 結果が出た。
 でも、それより大事なのは結果は出なくても、
 肩が開かずいい空振りができるようになったことです」―。
  


ミスターの説明によれば、
実戦のスイングでは形は作れない。
  
ただ、打者にとってもう一つ大事なことは、
自分のスイングをどう見定めるかだ。
  
実戦のスイングでは型を作れないが、だからこそ、
自分のいい型とダメな型を見極められる。
イ・スンヨプの言葉の裏側にはそんな響きがあった。
  

「投手と打者の対決とは、
 いかに相手の型を崩すかという投手に対して、
 いかに自分のスイングでボールを打つかという打者の勝負だ」―。

こう看過したのはミスター赤ヘルといわれた
山本浩二元広島監督だった。
  

「空振りとは型を崩され、
 自分のスイングが出来なかったときにするもの。
 ただ、一流の打者というのは崩された中でも、
 自分の型を失わない。
  
 それと大事なのはボールを見送ったとき。
 このときも打ちにいって自分のタイミングで、
 自分の型で見送れるようになればスランプは短い。
 たとえ空振りや見送りストライクでも、 
 そういう型でスイングができ、ボールが見送れたときには、
 自分のバッティングに自信を持てたものだ」―。

                                     鷲田康氏
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