日々様々なスポーツ界での出来事や、気になった記事を取り上げ考えていくブログです。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『これでいいじゃん』 心に余裕
2009年03月16日 (月) | 編集 |
フリースタイルスキー、モーグルの上村愛子(北野建設)が強い。
昨季はワールドカップ種目別優勝に輝き、今季もすでに2勝。
29歳の上村に何が起きたのか。
愛子の変容を探った。
               (読売新聞3月2日付け 三橋信氏)


数年前、昔の日記を読み返しながら思った。
『今、私何歳だっけ。
 次の五輪は、30歳かあ。
 無理していたら、疲れちゃうなあ。
 自然でいたいなあ・・・』

音楽の好みが変わった。
以前はにぎやかなモーグル会場に合うヒップホップや
レゲエを聴いていた。
いまは、クラッシックやジャズが多い。
『モーグルって、元気いっぱい滑るものだと思っていた。
 音楽もそういう音楽を聴くものだって。
 でも、そうじゃない。
 いいと思ったものを正直に聴こうと』―。
難聴のピアニスト、フジ子・へミングが好きだという。

以前は過剰なくらい気配りする女の子だった。
『この人、私に気を使っている、って気づくと、
 すいませんって思っちゃう』―。
スケジュールを立て、その通り運ばないとイライラするのに、
それを口に出さない。
『一人じゃないし、わがままかなって思っちゃう』―。
イライラする自分と、それを我慢している自分。
自称『実戦に弱いタイプ。もろい人』だった。

それが、少しずつ変わった。
いま、1年の半分をともに生活するチームメートのhとんどが年下だ。
自分をしっかり持った選手に囲まれ、
『何だ、私が一人で気にしているだけじゃん』
『気を使いすぎて失敗した』―。
そう思えるようになった。

変わりつつある上村を、幸運な出会いが後押しした。
3年前から指導を受けているフィンランド出身の
ヤンネ・ラハテラコーチは、7年前のソルトレーク五輪モーグル
金メダリスト。
滑りのスムーズさに定評のあるコーチの下で技術を伸ばし、
自信を持つことの大切さを教えられた。

せきを切ったように勝ち始めた。
昨年2月からW杯5連勝。今季も2勝。
通算9勝のうち7勝を、この1年間に挙げている。
『長く気づかなかった。“こう滑ればいい”という自信ができて、
 環境があって、指導者もいる。
 どのように調整すればいいのかも分かってきた。
 そして勝てた。
 気づくまで少し時間がかかったけど、“これでいいじゃん”
 って、思える』―。
ちょっとした心の持ちようや、精神面の充実。
『果実』は、手を伸ばせば届くところにあった。


フリースタイルスキーは、文字通り『自由なスタイル』のスキーだ。
滑って、跳んで、タイムも競う。
『何よりもスキーが好き。
 辛いことがあっても笑える。
 無心になれる』―。

五輪が行われるバンクーバーに近いスキー場で、
初めてモーグルに出会った中学2年の女の子は、
3度の五輪を経て、大人の女性に成長し、
再びカナダに戻る。

スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック