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ワンちゃんのお陰で改心
2009年03月04日 (水) | 編集 |
読売新聞 『時代の証言者』より  ~最多安打 張本勲氏~

1962年(昭和37年)、東映(現日本ハム)が日本一になった年に
パ・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれました。
後で考えると、もう一人前だとテングになっていました。
まだ22歳。
まあ、それも無理は無いと思います。
最高の賞を取ったのですからね。
  

プロに入ってからは、1日、300回の素振りを
自分に課していました。
普段の練習と試合は、誰でも一生懸命やります。
  
しかし、その後の努力が勝負だと思っていました。  
まして、4歳の時のやけどで、右手の指が不自由でしたから、
余計にやらなければ、ライバル達に負けると思っていました。
  

でも、バットを振っていることは間違いなく振っているのですが、
その頃は、本当に気持ちを込めて振ってはいませんでした。
全身全霊で振ると、『ビューッ』と音がするんです。
10本振って、20秒くらい休む。
それでまた10本振る。
その繰り返しです。
プロに入った当初は、それをきちんとやっていたんですが、
やっぱり、慢心しているから、数だけ振って、
自分を納得させていました。


そんな時です。
63年に行われたオールスターゲームで、
巨人の王貞治君の打球を見たのは。
驚き、そして目が覚めました。
彼はプロ入りが同期で同い年。
前年、本塁打王のタイトルを初めて取っていたとはいえ、
入団当初は苦しんでいたことを知っていました。
私の方が一軍で実績も残していましたし、
『よし、冷やかしに行ってやろう』と、
軽い気持ちでセ・リーグの打撃練習をのぞきに行きました。


王君の打球はすごかった。
『パン、パーン』という感じで。
冷や水を浴びせられたみたいでした。
  
オレは、何をしていたのかと。  
オールスターゲームは、普段の試合と違うので、
みんな夜は美味しいものを食べに行ったり、
飲みに行ったりするものなんです。
  
でも、私は行きませんでした。  
そのまま宿舎に帰って、バットを振り続けました。
慢心から立ち直ったのは、ワンちゃんのお陰です。


MVPを受賞した翌年の63年、だいつ2割8分で、
それまで3年続けていた3割を逃し、65年にも2割9分2厘と、
3割を切りました。
  
振り返ると、その頃は、300回の素振りを本当に真剣に
やってこなかったことのツケが回っていたんだと思います。
気づいて取り返そうとしましたが、取り返せなかったんでしょうね。
慢心しなければ、ずーっと3割を打てたかもしれません。
今でも、ものすごく後悔しています。


                            聞き手 荒井秀一氏  


毎日続けることの意味を、自分なりに理解しながら、
素振りやトレーニングをしなければ意味が無いのですね。
現役を離れて初めて、自分がしてきたことを
他の選手を通して客観的に理解し、学べたことだけでも
成長しているわけですが、
私も含めて終わったことを後悔することの方が多いようです。
親は子どもよりも長く生きてますから、学びも多いです。
自分が失敗してきたことを子どもに繰り替えさせたくない、
という強い気持ちを、あまり子どもにぶつけても、
逆効果だと思います。
失敗をして初めて理解できることもあります。
屈辱をあじわって成長していくのだと思います。
これからも子どもの成長に口は出さず、
黙って見守っていこうと思います。

『失敗は成功の元』―。

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