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『野球漬け』熱血指導~身ぶり手ぶり職人肌
2009年02月14日 (土) | 編集 |
今月2日に亡くなった山内一弘さんが中日を指導した
1984年から途中休養するまでの2年半、
担当記者としてお付き合いして頂いた。

放任主義の野武士野球で優勝した近藤貞雄前監督とは
正反対で、キャンプは長時間練習を実施、
選手は『野球漬け』の毎日だった。
フォロースルーを大きく取る『山内打法』の指導が始まると、
身ぶり手ぶりを交えて際限なく続く。
バットを振らせた選手が『マメだらけになった』と手を見せて嘆くと、
口の悪い関係者は
『耳にはタコが出来ただろう』と笑った。


忘れられないのは、ナゴヤ球場の広島戦で起こった出来事だ。
『山内打法』の信奉者だった広島の高橋慶彦内野手が
中日ベンチを訪れ、監督の山内さんにあいさつをする。
師弟のほほえましい風景だが、そのうち熱っぽく会話を交わし、
ついにバットを振らせて指導を始めた。
『試合前に敵の選手を教えるなんて』―。
だれもがびっくりしたが、山内さんは
『悩んだら敵の監督であってもすがる。
 そんな熱心さが、うちの選手にも欲しいもんだ』と、
平然としていた。
技術を伝える野球職人には、敵も味方もなかったのだ。


宮崎・串間キャンプの夜間練習では、
熱心さのあまり選手に、
『正面打ち』をさせようとしたこともあった。
ホームベースをまたいでマシンに正対して立ち、
剣道の上段のようにバットを構え、
飛んでくる球を袈裟懸けする要領で打ち払う。
失敗すると球が体を直撃するため、選手は尻込みをした。
すると、現役を引退して久しい山内さんが、
『球をしっかり見ろ。落合(現中日監督、当時ロッテ)なんて
 平気でやるぞ!』と実践。
見事に成功させたシーンは、今も目に焼きついている。

                  読売新聞 西山栄一氏
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