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快進撃けん引 OR砲
2008年10月17日 (金) | 編集 |
シーズン序盤、手術明けの小笠原の左ひざには
補強運動に耐えられる力が、まだなかった。
『ひざは大丈夫。自分の力がないだけ』と言い続けたが、
5月末の打率が2割6分。
比例するようにチームも阪神に大きく離された。
白坂トレーニングコーチと話し合い、
補強運動を行うことを決めたのはこの頃だ。
高さ約30㌢の台に乗り、左足でバランスを取る運動。
これまで左ひざへの負担が大きく、できなかったが、
試合に出ていることで、筋肉の量が戻り出来ると判断した。
しかし小笠原は通常の補強運動を超えるものを提案した。

『野球の動きを取り入れたい』―。
スイングを意識したひねり、スローイングのような動き。
『5を指示すると、7,8のメニューにする』と白坂コーチが
うなる熱心さで、状態がみるみる良くなった。
『ひざさえ良くなれば、技術はあるのだから絶対に数字は上がる』
という篠塚打撃コーチの予想通り、
7~9月の月間打率はすべて3割5分を越えた。


9月3日の広島戦では自身初のサイクル安打をマークするなどして、
9月は月間MVPに。
チームは7月に16勝8敗と大きく勝ち越すと、
9月も17勝6敗1分け。
後半戦快進撃は、背番号『2』の上昇カーブと完全にシンクロしていた。


その彼を『これまで見た中で最もいい打者の一人』と
敬服するラミレスが、前半戦苦しい時から打線を支えた。
5月は月間MVPを獲得し、6月にかけて27試合連続安打。
小笠原と何度も食事をともにし、
貪欲に打撃理論を戦わせたりもした。
日本球界の誇る強打者二人のアベック本塁打の試合は、
15戦全勝の驚異的な勝率を残した。


二人の貢献はバットだけではなかった。
投手野手構わず、気が付いたことを口にした。
8月21日のヤクルト戦。
先発金刃が経験のない雨天中断で困惑していると、小笠原は
『体だけは冷やすな』とアドバイス。
坂本らに打撃のヒントをラミレスの姿もおなじみ。
『二人の存在はチームにとって大きい』と語る伊原ヘッドコーチの言葉は、
ナインの本音でもあった。


寡黙なサムライと、陽気な大砲は、ともに優勝までの全試合に出場。
強く、頼もしいチームの柱である。


              読売新聞 『大逆転 V2 (2)』より
                                清水暢和氏
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