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ヤングG ベテランに刺激
2008年10月15日 (水) | 編集 |
巨人が最大13ゲーム差をつけられた宿敵・阪神をひっくり返し、
劇的な連覇を達成した。
1996年の『メークドラマ』を上回る歴史的な大逆転優勝。
その勝因を探り、伝説を作りあげたヒーローたちの戦いの
軌跡を振り返る。

         読売新聞 『大逆転 V2 (1)』より
                            山脇幸二氏


自己アピールがあまり得意ではない原監督が、
さらりと口にした。
『手前みそになるけど、キャプテンの成果だよね。
 若い連中がどんどん結果を出している』―。
6月の遠征で、ともにしたランチの席だった。
昨年の5年ぶりV奪回の原動力となった上原、高橋由、二岡らが
故障や不振で出遅れ、チームは波に乗り切れずにいた。
  
原監督は打開策として『若手登用』というカンフル剤を処方し、
その効果が表れ始めていた。


背景には春のキャンプがあった。  
原監督は一、二軍制を廃し、A,B,Cの3班に分けて練習を行った。
若手中心のB班を受け持った吉村二軍監督はキャンプ前、
原監督に注文された。
  
『若手のレベルアップが今年1年だけでなく、
 今後の巨人にとって最も重要になる。
 しっかり鍛えてくれ』―。

日暮れまで続いた猛練習で培った若い力は、シーズンに入って
芽を吹いた。


若手に刺激を受けたのが、中堅ベテランだった。
鈴木尚、木村拓、古城、大道らが日替わりでヒーローとなり、
反攻が始まった。
主力が戦列に戻ってきた7月初め、原監督は話していた。
  
『手放しで“さあ、待ってたよ”と出迎えるのではなく、
“よし、来たか。じゃ、戦ってみろ、勝ち取ってみろ”という
 高いレベルで迎えるのが理想だ』―。
  
指揮官は選手の実力と体調を冷静に見極め、
用兵を練った。
激しい競争がチームの活力となって勝利を呼び、
阪神猛追につながった。
  


常勝を義務づけられる巨人は、フリーエージェントや
外国に外国人による補強を進めてきた。
その結果、どうしても若手が伸び悩み、主力がケガなどで
戦列を離れると一気に戦力が落ちてしまうことがあった。
  
悪循環を断つため、原監督はキャンプの3班制で若手の底上げに
本腰を入れたのだ。
  


原監督は言う。
『勝つことにこだわりすぎると、新しいものは作りづらい。
 去年の優勝で今年は思い切ってチームを変えられた。
 この連覇で来年はもっと若返らせようと思う。
 来年は勝てないかもしれないが、再来年から5連覇する。
 ただ試合に勝つだけでは夢がない』―。


育てながら勝つ。
夢の巨人野球が、原監督の手によって形になりつつある。

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