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重圧を力に変えたい
2008年08月07日 (木) | 編集 |
女子ソフトボール日本代表・ピッチャー・上野由岐子(25)。
上野には『魔球』がある。
速球の握りで速球を投げているのに、
打者の手元で突然変化する。
沈んだり、右や左に曲がったり、浮き上がったり。
『意識して投げられれば最高なんですけど』―。
本人ですら、いつ、どう変化するか分からないのだから、
確かに魔球だ。


上野の球を6年間捕り続け、所属チームでも代表でも
バッテリーを組む乾絵美が、こう表現する。
『練習では、きれいな回転の速球がミットを構えたところに
 ちゃんとくる。
 試合になり、強敵とか、厳しい場面になると、急に動く』―。
上野の気合の入り具合と、変化の度合いが比例するという。
鍛えられた体と打たれたくない思いが、
本人の意識とは別のところで、ボールに変化を
与えてしまうのかもしれない。
投球の微妙さ、奥の深さを思い知らされる。


世界最速を誇る上野の速球が、手元で予測できない
方向に曲がるのだ。
『捕るのは大変。
 まばたきができないから、目が疲れる。
 最近、その変化が鋭くなった気がする』と乾。
『打たれないという感覚がある時は、絶対に打たれない』と、
エースは力強く言い切る。


8月12日、五輪初戦の相手は前回銀メダルの豪州。
4年前に日本は初戦で当たり、
上野は打ち込まれて負け投手になった。
五輪初登板で洗礼を浴びた苦い思い出。
『初戦が豪州と決まった時、
 神様が自分に試練をくれたんだと思った。
 正直、投げたい。
 アテネ五輪の悔しさをぶつけたい』―。


4年間で最も変わったのは、
『自分の球を信じることができるようになった』―。

捕手の乾は
『自分が全てを背負うという、覚悟みたいなものを感じます』―。


球に魂を込める―。
決して言葉のアヤではない。
上野の魔球は、北京でどんな変化をするのだろうか。


            読売新聞 『北京へ 主役(5)』より
                             三橋信氏
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