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発展途上の育成制度
2007年12月27日 (木) | 編集 |
 人生初のヒーローインタビューに、巨人の背番号99の
 顔が紅潮していた。
 『うれしくて、頭が真っ白で何もわかりません』―。
 
 5月9日、甲子園球場。
 阪神1点リードの8回に登板した山口が1イニングを
 無失点で切り抜けると、9回に味方が逆転した。
 育成制度創設2年目。
 育成出身で、12球団初の勝利投手が誕生した瞬間だった。  


 2005年12月の初の育成ドラフトで入団した山口は、
 今年4月に支配下選手として再契約。
 着実に階段を上り、今季は一軍の貴重な中継ぎ左腕として
 32試合に登板した。
 山口は、『育成も二軍の選手も一緒の扱いをしてもらい、
 いい環境で野球ができて恵まれていた』と振り返る。
  


 若手育成に関しては今季、新たな試みも行われた。
 イースタン・リーグ各球団の育成、若手選手で作る混合チーム
 『フューチャーズ』が、イースタンのチームと戦う
 『チャレンジ・マッチ』が開催された。
 公式戦とは別に24試合。
 貴重な実戦の機会で、藤田監督(巨人育成コーチ)は
 『普段ならシート打撃などしかできない選手たちが、
  生きた球を打ち、生きた球をさばけた』と効果を語った。


 育成選手制度は、確実に浸透しつつある。  
 05年の第一回ドラフトで指名されたのは6人。
 06年には12人になり、今年は15人が指名された。
  
 今年は四国アイランドリーグ(IL)に続き、
 発足1年目の北信越1BCリーグから石川・内村賢介内野手が
 楽天に育成で指名された。
  
 リーグ運営会社の村山哲二代表は、
 『指名がゼロと1とは、天と地ほど違う。
  選手の気持ちの面でも大変意義がある』と
 喜びを隠さない。
  
  
 埋もれた人材を発掘し、すそ野を広げる。
 選手を受け入れる球団と選手を送り出す側、
 双方にメリットがある形で進んできた。
  
 反面、制度が未成熟のための問題、課題も浮き彫りとなった。  
 中日がシーズン中に支配下選手をウエーバー公示し、
 育成選手として再契約する動きを見せ、球界を困惑させた。
 実績も十分な上、33歳の中村紀を中日が育成選手として
 契約したことに、疑問視する見方も。
 ロッテ・バレンタイン監督が示した、四国ILの選手を育成で
 大量獲得し、再び四国ILでプレーさせる案も論議を呼んだ。
  

 これらを受け、10月の実行委で来季からシーズン中の
 支配下登録から育成への切り替え禁止などが決まった。
 法の網をくぐるかのようなあの手この手の方策に、
 追いついていない側面もある。


 育成制度は『ホップ、ステップのホップまでも行っていない』
 と語るのは、制度創設の中心的存在だった
 広島・鈴木球団本部長。
 『じっくり鍛えられた育成選手が二軍から一軍に昇格し、
  ポジションをつかむ。
  5年後、10年後が勝負』と見据える。
  
 村山代表も『育成と言うなら、3年はじっくり鍛えてほしい』と、
 長期的な育成の必要性を主張する。
  

 制度そのものが『育成』の段階で、試行錯誤が続く。
 理念に沿った、新たな現実的な取り組みがいま、
 求められている。
  
                     
                          読売新聞 『球景07』より
                              清水鴨和氏 田中潤氏 
   
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