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21年目の極意は“脱力”にあり(2)
2007年09月16日 (日) | 編集 |
 たまたまではないホームラン―。
 今季、山崎をここまでの成績に導いたのは、
 5月2日、ソフトバンクの和田毅から放った、
 2打席連続ホームランだった。
 『彼との対戦では、それまで全く打てて
  いなかったんです。だから、どうせなら違うことを
  やろうと思って打席に入ったんです。
  簡単に言うと“力を抜いて”・・・。
  僕はバッティングが固いので、とにかくグニャグニャ
  にして打ってやろうと思って。
  力を抜いて、ポンとバットに当てようという
  ということしか考えなかったんです。
  ホームランになったのは、たまたまでしたけど、
  コツを掴んだような感覚がありましたね。
  それからですね、コンスタントにホームランが
  出るようになったのは。
  力を入れてギュ―ッと打つホームランも
  ありますけど、それじゃ限界があるんですよね。
  自分の中の6、7割くらいでパコーンと打って、
  ドーンと飛んでいくのが最高のバッティングの
  イメージです』―。

 山崎には、今でも忘れられない最高の感覚の
 ホームランがある。
 ホームラン王のタイトルを獲った
 96年の7月12日、ナゴヤ球場での中日対阪神戦。
 相手投手は現在セ・リーグ審判を務める
 嶋田哲也であった。
 
 『とにかく僕は力を抜いてホームランを打ちたい
  んですよ。それは今も昔も変わらない。
  その時は特に、半端じゃなく力を抜いたんです。
  それでも当たりは弾丸ライナーでいい角度で。
  みんなは普通のホームランだと思っているけど、
  僕のなかでは究極のホームランだったんです』―。


 和田から放ったホームランは、究極のイメージを
 再現したものであった。


 しかし、96年の自分に近づいているかとの問いを
 山崎は言下に否定した。
 『全然なっていないんです。あの時とは全く違う
  人間ですもん。考え方や野球に対する気持ちが違う。
  あの時は切羽詰った感じはなかったんですけど、
  今は正直言って、あと数年しか野球をやれない
  と思っている。どういうふうに野球人生を
  締め括っていくかという段階なんです。
  僕が抜けた後の若い選手を育てる部分も
  考えなきゃいけない。
  中日時代はそんなこと欠片も考えて
  いなかったんですけどね』―。


 
 8月4日、気温30度を越す蒸し暑い仙台で、
 楽天はソフトバンクと対戦した。
 コーチ陣は試合までに山崎のスタメン落ちを監督に
 進言したが、野村監督は
 『こういう時ほど、アイツのクソったれ根性が
  必要なんだ』と
 スタメンに起用した。
 ソフトバンクの先発は杉内俊哉。
 山崎は今季11打数0安打と完全に抑え込まれていた。
 1点をリードされた4回裏に、山崎は逆転の3ランを
 放った。
 『今季ホームランの中で、一番嬉しい当たり。
  力を抜いて打ったつもりだけど完全じゃない。
  力が入ってしまうのは、まだまだ小僧ってこと』―。

 力が抜け切れるのはいつだろうか。
 山崎に円熟期が訪れるのは、意外としばらく先に
 なるのかもしれない。
  
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