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低迷次代のロッテを支えた右腕 ジョニー黒木
2007年04月19日 (木) | 編集 |
 ~年俸の10分の1~
 若手選手らの声が響くロッテ浦和球場。
 33歳の黒木が黙々と汗を流す。
 復活の日を信じて・・・。
 
 『年が明けて、今年のテーマを考えたとき、楽しく1年
  やり続けたいと思ったんです。
  そういう思いで肩の力を抜いたら、自然とよくなった。
  一番変わったのは、投げている時の顔です(笑)』

 かつては150㌔近いスピードを誇ったが
 01年から続く右肩などの故障で、相手を圧倒する
 剛球は見られない。
 黒木は今年、復活への手がかりとなる新球に賭けた。

 『これまでとはピッチングのスタイルを変更したつもりです。
  シンカーや今年から投げ始めたシュート。
  昔に戻ろうとしたって、昔の球を投げられないのは
  自分で分かっていますから』

 球界に長く生き残っていくには、技巧派への転身は
 避けては通れない。
 工藤(横浜)や吉井(オリックス)、あるいは今年40歳
 になる佐々岡(広島)にしても、
 全盛期より球速が落ちても、それを補って余るだけの術を
 身につけている。
 
 『理想とする投手は恐れ多いですけど、東尾さん(元西武)
  や西本聖さん(元巨人)、北別府さん(元広島)。
  もちろん晩年に近い時代のピッチングです。
  現役で言ったら(中日の)山本昌さんだとか。
  言い方は悪いけど、スピードが無くても「これだ」という
  自分の球があって、コースの「出し入れ」で勝負できて
  打者を見抜く眼力を持った・・・。
  そういうピッチャーになりたいですね』

 “楽しむ”をテーマに心身共に変貌した今季。
 だが勝つことを使命とされたプロが、
 野球を楽しむとはどういうことなのか―。
 実際、黒木もその矛盾に葛藤した時期があった。


 ~解雇通告覚悟~
 『豪州キャンプでは何度も“楽しく”とは何かと自問自答
  しました。 一言で言うなら野球をやり始めた時の
  純粋な気持ちかな。 それと開き直りという言葉の意味を
  自分の中で整理することが出来たのが大きかった。
  開き直るといっても、綱渡り的な楽しみ方ではないですよ。
  そういう楽しみ方、というのは今までいっぱいしてきて
  ますから(笑)』

 その一方で、瀬戸際という思いは本人は十分感じている。
 昨年までの3年間で登板数は15試合、勝ち星はたった3。
 解雇通告は覚悟していた。

 『そう思われても仕方ないですよ。自分でも苦しい思いで
  ここ何年かやってきましたから。
  ただ後ろが無い崖っぷちの状態で、耐えるのは辛い。
  だったら少しでも前に進めばいい。
  一歩でも進めるなら、それだけでいいんです。
  そういう考え方が、本当の意味で開き直りかもしれません』

 ~迷惑かけた・・・~
 もっとチームが黒木の復活を温かい目で待つのは、
 十分過ぎる実績があるからこそ。
 今でこそ優勝候補に挙げられるが、かつてのロッテは
 万年Bクラス。
 その弱小チームを支えていたのは、ジョニーだった。

 『「黒木が故障したのはムリして投げたからだ」と美化して
  くれるのは ありがたいですが、でも自己管理の気持ちが
  強くあれば、ピッチャーがいない、誰かが投げなきゃ
  いけない場面だって、調子が悪ければやめればいいんです。
  チームの為だって自分の中で美化してやってたけど
  結局は故障してチームには一番迷惑を掛けてしまった。
  強気一辺倒ではなく、心の弱さもどこかで素直に出せて
  いたら、ケガも無かったのではと思っています』

 05年には、チームは31年ぶり日本一になった。
 黒木はプレーオフ、日本・アジアシリーズとベンチに入ったが
 登板の機会は与えられなかった。
 『正直に言えば、羨ましいという気持ちもありましたよ。
  でも自分が元気な時に一緒に戦ってきた園川コーチや
  小宮山さんが泣きながら
  「お前もよう頑張ったな!」って言ってくれた時に
  素直に喜んでいいんだと涙が出ました』

 力の投球は捨てたが、現役へのこだありは持ち続けている。
 周りの誰もが、それを望んでいることは伝わっている。
 だからこそ、諦めるわけにはいかない。


 ~熱い思い胸に~
 『多分ファンの方には“黒木”っていう像があると思うんです。
  直向きに野球やって、気合が入って、ストイックでという
  ような。  でも今は、そのイメージを裏切るわけでは
  ないけど“黒木って本当に野球楽しんでるんだなぁ”と
  感じて欲しいな、と思っています。
  以前、カミさん(裕子さん)に言われたんですよ。
  “辛かったかもしれないけど、いいじゃん。
   これより辛いことも まだいっぱいあると思うよ”って。
  きっと、うちのカミさんが一番辛かったと思うんですけどね』

 清水、小林宏、小野、久保とリーグ屈指の先発陣が揃い
 黒木には出番がなかなかまわってこない。
 3月30日には、渡辺俊と入れ替わりで二軍に降格を
 告げられた。それでも・・・。
 『シーズンが終わった時に、自分で自分に
  “お前よくやったな”って言えるようになりたい、
  それだけですよ』

 熱い思いを胸に、ジョニーは黙々と投げ続ける―。



 未だ人気衰えない“ジョニー黒木”。
 黒木の背番号『54』入りのTシャツは、チームの
 オフィシャルショップの人気商品の1つになっている。
 開幕から早くも売り切れて、在庫薄の状態が続いているらしい。
 黒木の魅力は“直向きで気合十分、真っ直ぐ”という
 イメージが とても強い。
 ただ、本人が“楽しく”という背景には
 細々に生きの長い投手像を自ら作り出し、肩の重荷を
 取り去りたかったのだと思う。
 
 黒木選手、ファンはあなたの姿を いつまでも見守り
 続けていますよ。
 マウンドに立つ あなたの姿には、他の誰にも無い
 “オーラ”があります。
 ファンを引き付ける“オーラ”が―。
 
 
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コメント
この記事へのコメント
昨年のシーズン終盤に一軍から降格したジョニーを二軍で見ていたのですが、どこか元気が無く、何か悩んでいるような感じがしたので、もしかしたら引退してしまうのでは?と、思ってしまいましたが今シーズンも現役続行してくれたので、是非もう一花咲かしてほしいと思います。

球威こそ全盛時には及びませんが、やはりジョニーはジョニー。魂のエースであることには変わりありません!
2007/04/21(Sat) 07:45 | URL  | どさマリン #-[ 編集]
どさマリンさん、コメントありがとうございました。  ジョニーの記事を見つけたので書いてみました。  色々本人なりに考えているのだな、と何度も読み返しました。  自分の置かれている立場を客観視して、冷静に見つめている姿勢に、今までとは違った彼のプロとしての見方を教えられました。    
2007/04/21(Sat) 21:36 | URL  | kuni28 #-[ 編集]
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