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野球の華はショートかピッチャーか?日本人野手の評価がMLBで低い理由
2012年02月01日 (水) | 編集 |
中村計 = 文


「日本人は野手が育たないね」

先日、ある人にそんな風に言われた。
日本人野手に対するポスティングシステムの入札額が
軒並み低かったからだ。

 だが、私はこう反論した。
「育たないんじゃなくて、人材が回ってこないだけですよ」と。

神奈川県の強豪高校の監督がアメリカにコーチ留学したときの話だ。
監督は、その際、わざわざ横浜高校時代の松坂大輔の映像を持っていった。
日本にもこんなに素晴らしい投手がいるということを見せたかったのだ。

 だが、彼らの反応は意外なものだった。

「なんでショートにしないんだ?」

彼らアメリカ人の思想が、ここに端的に表れている。
彼らにとって野球とは打つことを競うスポーツであり、
華は「3番ショート」なのだ。
松坂の投球フォームを見て、彼が類い希な運動能力の持ち主であり、
「3番ショート」をこなせる選手であることを見抜いたのだろう。

余談になるが、メジャーでビジターチームが自動的に先攻になる習慣も
「まずは、お客さんに打ってもらう」という
もてなしの発想からきていると聞いたことがある。
もし、野球が日本発祥のスポーツであったなら、
逆になっていたのではないだろうか。
「まずはお客さんに守ってもらおう」と。

~アメリカだと「野球はショート」から。
 日本だと「野球はピッチャー」~

前述の監督は、留学体験をこう振り返る。

「アメリカの学生って、あんまりピッチャーをやりたがらないんだよね。
 まず、打ちたい。
 だから、背がひょろっと高くて、ちょっと不器用そうで、
 他に守るポジションがないような選手が投手になりがち。
 松坂も、なんで守れてしかも打てる選手を
 わざわざピッチャーにしなきゃいけないんだという
 発想なんでしょうね」

日本の高校野球の監督に、新チームを立ち上げるとき、
まずどのポジションから決めますかと何度か聞いたことがある。
すると、十中八九、投手だと答える。
希に捕手だと言う監督もいるが、
それはあくまで投手を最大限生かすための判断であり、
「野球はピッチャー」という思想の延長に過ぎない。


~ダルビッシュも田中将も高校時代はすごい打者だった!?~

 もちろん、監督の意向だけではない。

ダルビッシュ有も、田中将大も、高校時代、
すごいバッティングをしていた。
そもそも打球の質が違うのだ。

彼らが本気で打撃に取り組み、野手としてプロ野球の世界に入っていたら、
どれほどの打者になっていたことだろう。

ただ、残念ながら、彼らは高校時代からさほど打者への執着心がなかった。
それも「投手が野球の華」という日本の野球文化の中で育ったからだろう。

その点、松坂は高校時代から、投手と同等かそれ以上に打撃が好きだった。
彼が入団時、セ・リーグにこだわっていたのは、打席にも入れるからだ。
そのためドラフト会議で交渉球団が西武に決まったとき、
松坂は本気で進学か就職を考えたという。

そんな松坂だっただけに、アメリカ人が言う通り、なおさら
「3番ショート」の松坂を見てみたかった気はする。

~「まずはショートから」という高校野球の監督が現れたら……~

ときおり日本のプロ野球で投手が打撃練習をしている光景を
目にすることがあるが、何より驚かされるのは、
その打球の角度であり、飛距離だ。

今でもよく覚えているのは、当時、
横浜のダブルストッパーとして売り出していた佐々木主浩と盛田幸妃が、
遊びでホームラン数を競っていたときのことだ。

2人は、まるでいつもよりフェンスが20メートルぐらい前に
きているのではないかと錯覚したくなるほど、
軽々とバックスクリーンに放り込むのだ。
彼らがあれだけのボールを投げられる理由が一瞬にしてわかった。

そう、日本にも人材はいるのだ。
そういう人材が野手になれば、日本でもメジャーで通用する打者は育つはずだ。
だが、それが日本の野球文化なのだろう、優秀な人材ほど投手に流れる。

高校野球の監督で「私はまずはショートから決める」
という監督でも現れるようにならない限り、現状は変わらないのではないか。

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コメント
この記事へのコメント
現代野球は、捕手、エース、4番、遊撃手、左腕、セットアッパー、抑えが軸です。特に、捕手、エース、4番、遊撃手です。

日本の場合、投手に人材が偏りすぎかもしれませんね。
特に、4番が不足ですね。

2012/02/01(Wed) 19:08 | URL  | 一花 #-[ 編集]
西武の中島遊撃手は、ウチの息子の目標でもあります。
息子には、魅力ある遊撃手目指して欲しいです!
(ちなみに2年前から左打ちに変わりました)
2012/02/03(Fri) 22:06 | URL  | kuni28 #-[ 編集]
私の勤務先の同僚に元甲子園球児がいて、その人の話によると、遊撃手が一番身体能力が必要だそうで、肩と足腰の負担が大きいので30過ぎると通常は衰え厳しくなるそうです。だから、遊撃手の世代交代時期を一番早く想定して各球団の補強ポイントを予想しています。レギュラー遊撃手10年安泰なんて想定はしていません。育成に5年前提ならレギュラー28才時点で高校生、30才時点で次世代育成に失敗していれば、即戦力補強ですね。

守備のセンスは大前提で、やっぱり強肩でないと遊撃手は?です。左打ちの遊撃手は少ないですね。
2012/02/03(Fri) 23:45 | URL  | 一花 #-[ 編集]
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