日々様々なスポーツ界での出来事や、気になった記事を取り上げ考えていくブログです。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ぶれない野球でチームを支える。ペナントの行方を決める「ベテラン力」
2011年04月06日 (水) | 編集 |
                     田口元義 = 文


彼らは多くの苦難を味わい、その都度、
煩悶しながらも自ら答えを導き出し、結果を残してきた経験がある。

だからこそ、いかなる状況であろうとも泰然自若の精神を貫き、
ゲームでは安定した力を発揮することができる。

 これが、ベテラン選手の共通項だ。

今年、満40歳以上の選手は12球団中8球団で14名。
30代後半も含めれば、全球団にベテラン選手がいることになる。
日程が進むにつれ苛烈さが増すペナントレースにおいて
最終的にチームを救うのは、昨シーズンでいえば、
リーグを制した中日の山本昌やロッテの井口資仁、今岡誠のように、
戦い方を熟知しているベテラン選手であるケースが目立つ。
今シーズンも、おそらくそのような展開になる可能性は高い。

~4番を任された山崎武司の揺るぎない「ベテラン力」~

なかでも、最も「ベテラン力」が試されるのは楽天の山崎武司だ。
12球団で唯一、監督が代わり、
しかもそれが闘将・星野仙一となればチームはガラリと変わる可能性がある。

だが山崎は、「だからといって自分を変えてはいけない」と、
キャンプ前からその姿勢は一貫している。

「星野監督になってチームがより戦う集団になることは非常にいいことです。
 でも、トップが代わったからといって自分の野球観、
 今までやってきたことがブレてはいけないと思うんですよ。
 確かに、人や環境が変わったことで、
 自分をよく見せようとうわべだけの理想は誰だってあるだろうけど、
 現実はそんなに甘くはない。
 最終的に勝つのは、
 どんな状況でも日頃から小さなことをコツコツと努力できる人間だと
 僕は思っています」

中日時代から山崎を知り尽くしている星野は、
チーム内の競争を表面化させる一方で、早々と4番に任命した。
打線の幹を安定させれば、
枝をいかようにアレンジしようとも倒れることはない。
そんな思惑が窺える楽天は、昨年の最下位から一気に頂点を狙う。

~田口壮は言葉ではなく、身をもってチームをまとめる~


昨年5位のオリックスも、ベテランがポイントと言えるかもしれない。

岡田彰布監督にして「ベンチにおるだけでも違う」
と言わしめた田口壮は、打撃コーチの正田耕三いわく、
言葉ではなく行動で引っ張るタイプだ。

「率先して練習してくれるし、ゲームでも攻守交代を含めて
 常に全力疾走している。
 コーチが言葉で教えきれないことを、
 彼は身をもって若い選手に伝えてくれている。
 存在自体が戦力というのは間違いないでしょう」

特にオリックスは、外国人選手をはじめ大型補強を行っただけに、
チームの結束力低下が懸念される。
そのため、昨シーズンは代打が中心だった田口も、
様々な役割を与えられることだろう。

~ベテランの力を結集してリーグ連覇を狙う中日~

ベテランの力でチームの浮上を期するのがパ・リーグであれば、
セ・リーグはその力で上位を死守すると言ったところか。

昨年の中日は、まさにベテランの力でリーグを制したチームだった。
扇の要である谷繁元信や4番の和田一浩、守護神・岩瀬仁紀はもとより、
8月に左肩痛から復帰し、
わずか2カ月足らずで5勝を挙げた山本昌の存在は大きかった。

この4人に加え、昨年、横浜から戦力外を受けた佐伯貴弘が
入団したことも中日にとっては大きなプラスとなりそうだ。
横浜時代、低迷するチームに活を入れ続けた男は、
45歳までプレーした指揮官の落合博満から、
「もっと本能で打て」といったベテラン力を注入されただけに期待が持てる。

その中日に昨年、逆転優勝を許し2位に終わった阪神もベテラン勢が多く、
今シーズンはその活躍如何で順位が左右されそうだ。

 そうなると、キーマンはやはり金本知憲になる。

~記録から解放された金本知憲はケガを克服できるか?~

昨年に右肩を故障し、
現時点でも数十メートルのキャッチボールや外野ノックを受けているが
完治までには至っていない。
しかし、「監督から怪我を気にされるような選手ではいたくない」と
自分の体に対しては強い矜持を示す男である。
記録から解放された今、焦る必要などない。
幾多の怪我を克服してきた鉄人・金本であれば、
ゲームに出る以上、最高のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。

プロ野球の開幕を間近に控えて起きた未曽有の大震災。
多くの選手が被災者を慮り、
「こんなときに野球をしていいものか」と複雑な心境を漏らしているし、
実際問題、オープン戦の自粛などから各チームの調整不足は否めない。

そんななか、12球団で最も震災の影響を受けた楽天のベテラン・山崎は、
「自分たちにできることは野球しかない」と言った。

 山崎だけではなく、ベテランたちはきっと理解している。

 状況が変わろうとも自分たちの野球は変わらない、ということを。

スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック