日々様々なスポーツ界での出来事や、気になった記事を取り上げ考えていくブログです。
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『人間力』 明治応援団
2008年05月30日 (金) | 編集 |
ベンチから『なんとかせい!!』と豆タンクのような
島岡吉郎監督が飛び出し、
顔を真っ赤にして打者に向かって絶叫する。
昔の明大野球の見せ場で、不思議なことに得点に
つながった。

『科学的な根拠などあるはずがないが、
 あれを聞くと火事場のばか力のようなパワーが出て
 本当になんとかなったものだ』とあるOBが笑った。



春の東京六大学野球リーグで、明大は27日の法大3回戦に
勝って勝ち点5の完全優勝を飾った。

就任したばかりの善波監督も細かいデーターを重視する一方、
ここ一番では
なんとかしろ!!』とハッパをかけたとか。
天王山となった早大1回戦の劇的な逆転サヨナラ2ランは、
久々に明大伝統の『人間力』を感じさせたものだ。



これも巡り合わせなのか、明大は野球部と表裏一体の
関係にある応援団のリーダー部門が、暴力事件により
今年1月に解散になって初めてのシーズンだった。
代わりに、相手校とのエール交換だけは吹奏楽部の部員が
詰め襟の学生服姿でリーダー台で拍子をとり、
後はチアリーダーがすべて指揮するスタイルをとった。



大学の広報担当は、
『どんな応援をしていくか、吹奏楽とチアが相当苦労し、
 悩んだようだが、力を合わせよく盛り上げてくれた。
 多くの学生が神宮に足を運び、優勝で実を結んだ感じだ』と話す。
他大学の応援関係者からも
『自然体で、なかなか好感が持てた』と、
ねぎらいの言葉が聞かれた。



こちらも、大きなピンチをみんなの力で『なんとかした』。
学生と一体となった新しい応援の方向性も見えた。
いずれはリーダー部も再出発することになるだろうが、

8季ぶりの優勝は風通しのいい応援団に
生まれ変わる大きなきっかけにもなりそうだ。


                  サンケイスポーツ 『甘口辛口』より
                                    今村忠氏

~『人間力野球』~


応援団出身で、野球経験のない故島岡吉郎元監督の
試合中の口癖が『なんとかせい!!』。

そこで何とかするためには、
学業や普段の生活にも含めた人間としての生き方が大事
という考えで、同監督は合宿所の便所掃除など、
人がいやがるような仕事は4年生に率先してやらせた。
監督の信頼や仲間の気持ちに応えようとする姿勢が、
土壇場で力を生む、
それが『人間力』と称された。

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先の姿ほめる大切さ
2008年05月29日 (木) | 編集 |
読売新聞 『子どもの心 ~小学校で~ 』より。
今回の投稿は小学校の男性教諭です。


3年生のC男は普段、肩車を何度もせがむような
人なつっこい子だ。
だが、一度カッとなると、気持ちが抑えられなくなる。
友達と遊んでいるとき、
『ルールを守ってよ』と言われただけで、怒ってしまう。
相手を怒鳴り、物に当たり、
周囲が何を言っても全く受け付けない。


そんなC男がある日、授業中に席を離れて、
教室の後ろでボールを床について遊び始めた。
すぐに注意するとカッとなるだけなので逆効果だと思った。
そこで、タイミングを見て、
『今はボールをさわる時間じゃないよ。
 しまって席に着きなさい』と言おうとした。
ところが、C男がボールを拾いあげようとした瞬間に、
後ろから明るい声がした。
  
『えらい!ボールをしまおうとしている!』―。
廊下を通りかかったベテラン先輩教師だった。


私は、どう反応するのだろうかとC男を見た。
C男は先輩教師の言葉に素直に従ってボールを片付け始めた。
  
『さすがだなぁ、C男君』―。
席に戻るC男に、先輩教師がもう一声かけた。
  
ちらりと後ろを見たC男。
ちょっと照れたような顔をしていた。


C男と以前二人で話をした時、
『おれ、注意されたこととか、嫌なことは忘れられないんだ』と
打ち明けてくれた。
過去のことを思い出し、友達と遊んでいる途中でも、
イライラすることがあるらしい。
  
先輩教師は、そんなC男の心がお見通しだったのだろうか。
やってしまったことを戒めるのではなく、
これからやることを先にほめた。
だからC男は気持ちよく動くことができたのだろう、と
後で思い至った。


友達とのトラブルは少しずつだが減ってきた。
C男の一歩先の姿をほめていこうと思う。


19歳同士の因縁
2008年05月28日 (水) | 編集 |
交流戦が始まった。  
注目の一つが小学校時代、兵庫県伊丹市の
『昆陽里(こやのさと)タイガース』でバッテリーを組んでいた
巨人・坂本と楽天・田中の対決。
  
2人を指導した山崎三孝監督(62)によると、  
田中は『努力の人』で、坂本はその田中を
『かなり意識していた』という。
  


田中は捕手だった。  
ある日、標的に球を当てるスローイング練習をさせると、
なかなか当たらない自分に腹を立て、
『クソッ』『クソッ』とつぶやきながら、続けていた。
  
『まじめ一本で、我が道を行くタイプ』と監督。  
当時、田中よりプロへの可能性を感じさせていた坂本は、
6年生の時に遊撃手から投手に転向。
ここで“黄金バッテリー”が誕生するわけだが、この2人、
全く息が合わなかった。
  
監督によると、  
『田中のリード通りに投げないこともあった』―。
当時の坂本は、一番にならないと気が済まないタイプで、
遠投の時に田中の距離に届かないと、
『もう一回』・・・『もう一回』・・・と、勝つまでやろうとした。
  


2人は中学で別のチームに分かれ、
高校は坂本は青森の光星学院、田中は北海道の
駒大苫小牧高へ、進学。
  
私学の恵まれた環境で力を伸ばしたが、こつこつタイプの田中の
方が甲子園で優勝し、プロでも新人王を獲得、
評価は逆転した。
  
『お山の大将』の自尊心は相当、傷つけられたはずだ。  


その坂本が今年、巨人では松井秀喜(ヤンキース)以来という
10代での開幕先発出場を果たし、1983年の駒田以来、
プロ1号を満塁弾で記録した。
まだ、マー君に追いついたとは言えないが、
負けず嫌いの坂本の意地をハッキリと感じさせる。
  


今年1月、坂本は山崎監督に決意を伝えた。  
『田中と対戦したら、三振したって、
 食らいついていくつもりです』―

19歳のライバル物語は、まだ、始まったばかりだ。  


                読売新聞 『熱視線』より
                            荒井秀一氏
終わらないスランプは絶対ない!
2008年05月26日 (月) | 編集 |
選手として調子を落としているときに、
ドツボにハマっていくパターンがあります。
  
それは『このまま調子が戻らないんじゃないか?』
と不安になってしまい、どんどんネガティブな方向に
考えが向いてしまったときです。
  
そして力んでしまい、益々調子を落としてしまう。  
調子が悪いときこそ、前向きに物事を捕らえることが大切です。 
調子を落としているときの自分を見つめなおして下さい。
こんな考えや動きになったりしてはいませんか?  


①同じポジションのライバルのプレーに嫉妬してしまう。
②考え込んでしまって、練習中もなかなか声が出ないし、
  面白くない。
  


特に気をつけて欲しいのは『嫉妬』です。  
自分はレギュラーだけど、後輩のいいプレーを見ると
気になってしまう。
  
競争心は必要です。
しかし嫉妬してしまっては、自分のプレーに悪影響を
及ぼしてしまいます。

他の選手が気になり出した時の特効薬は、
自分の調子が悪くても、他の選手を『褒めること』です。
  
相手が後輩であれば、素直に褒める、声をかける。
人を観察するときに前向きになれば、
自分もプラスになります。
  


日本人は面と向かって相手を褒めることが苦手です。
そういう文化に慣れ親しんでいないからですが、
アメリカの学校では、学級活動の中で、
わざわざ相手を褒める時間を設けたりしています。
褒めることにも技術があって、
  
抽象的なことではダメなのです。  
『あなたはきれいです』と言っても何も伝わらず、
『目がきれいですね』とか、
具体的なことを挙げなければいけません。
  

これをグラウンドに応用するとどうでしょうか。  
自分のチームの投手が無四球で完投したとする。
『すごかったな』と言うよりも、
  
『右打者へのコントロールがよかったな』と言った方が効果的です。  


重要なのは、他者を褒めることで、自分の気持ちが前向きに
なることです。
いいプレーを目に焼き付けることで、スランプ脱出のきっかけを
作るチャンスが広がります。


二つ目に挙げた、練習中に声が出ないというのは、
悪循環に陥りやすい『罠』です。
こうした態度は、自分だけでなくチームのパフォーマンスを落とす
原因にもなります。
  


一人がつまらなそうな態度をしていると、そうしたネガティブな空気は
伝染しやすく、練習や試合のムードが悪くなってしまいます。
不思議なもので、練習では効率が落ち、
試合では不要なミスが出てしまいます。
そうならないためには、
  
自分を常に客観視することが大切です。  
自意識過剰になる必要はありませんが、ときどきは
『今の態度はいけないな』と自分を見つめ直すことが必要です。


また、ネガティブな態度の部員を見たらどう対処するか、
という問題もあります。
そのようなときも、向き合って話すことが大切になります。


こういうときも、私は具体的なアドバイスをしたり、
一緒になって体を動かした方が効果的だと思っています。
居残り練習に付き合ったり、ペアになってストレッチをしたりする。
こうした小さなことがスランプ脱出のきっかけになったりします。
  


野球で考えることは大切ですが、
スランプの時は考え過ぎず、前向きな考えを持つように
心掛けましょう。
終わらないスランプは絶対にありません。
個人だけでなく、チーム全体で、いい雰囲気の中で野球を
プレーしたいものです。
  


                長谷川滋利の『LOVE BASEBALL!』より
プライドの高さが招いた電撃辞任
2008年05月25日 (日) | 編集 |
『情熱がなくなった』と就任2年目の
オリックス・コリンズ監督が突然辞任した。
  
大リーグ流の指導法に選手達がついていかず、
フロントや首脳陣とも意見対立して孤立を深めていたという。
理由はどうであれ開幕からわずか2ヶ月、
49試合目で放り出すとは無責任で、
日本の野球をバカにしているとしか思えない。


『試合で100%の力を発揮できるように、疲れてはいけない』と
日本流の居残り練習などを禁じた。
試合前の練習ですら『意味がない』と、
見ないで食事していたこともあったという。
『最高の野球を教えてやる』と肩肘張って日本に来たのだろうが、
選手は戸惑うばかりだったという。

日本ハムを日本一にも導いたヒルマン前監督は、
大リーグ流でうまくいかず、途中から日本式に切り替えて
成功した。
新渡戸稲造の『武士道』を読んで日本人気質を学んだ。
  
『違う文化の中で監督としてでなく、
 人間として成長した』と言い残して米国に戻った

ではコリンズ監督は、どれだけ日本のことを勉強したのか。  


サンケイスポーツせんぞく評論家の江本孟紀氏はこう話した。
『いまや技術や指導法など大リーグより日本の方が上。  
野球が素人の球団に幹部にはその判断がつかず、
安上がりの球団幹部には、その判断がつかず、
安上がりの外国人監督でお茶を濁そうとするから、
こんな事態になる。
それにコリンズのように、現役時代の実績がないのに限って
大リーグ式を貫こう、とする』―。
  
 

コリンズ監督は16日に辞意を伝えながら、
球団はこの全くやる気のない監督に、21日まで指揮をとらせた。
優柔不断で選手はいい迷惑だったろう。
  
関係者の間では、
『オリックスはコリンズが辞めたら強くなる』 
と言われていたという。
少しは変わるのが見ものだ。  


                     サンケイスポーツ 『甘口辛口』より
                                     今村忠氏



 
バッティングのミートポイント
2008年05月23日 (金) | 編集 |
バッティングのポイントは、右バッターなら左手で支点を
作ることだ。
支点を作ることで、右手が左手を追い越していき、
結果的にヘッドが走るようになる。
  
『バッティングは両ヒジを伸ばして打つ』と思っている方が
いるかもしれないが、それで結果が出ていない場合は、
『左手支点』を意識してみるといい。


この感覚を分かりやすく体感する為に、両手の間隔を空けるのも
一つの方法だ。空けることで、
左手の支点を右手が追い越しやすくなる。


また、ティーバッティングの時は、顔の向きに注意だ。  
打球方向ばかり見ていては、いいことは何も無い。  
打った後には、ミートポイントを見るイメージで、
顔を残した方がいい。
  
アメリカの選手は、  
『打った後、ホームベースにうなずけ』と教わることもあるそうだ。  
この意識があれば、打球方向を見ることはない。  

うちも早速、試してみます!!
一流の条件 わざと0-3にする投球術
2008年05月23日 (金) | 編集 |
マー君の恩師、奥村幸治氏(宝塚ボーイズ監督)だから
知っている、マー君のとっておき話を
今回は載せてみます。    
               (Hit&runより)


ピンチの時や、バッティングカウントの時は、基本は変化球。
将大には、中学時代から、このことを徹底させていました。
  

うちの選手には、元オリックスで、メジャーでも活躍された
長谷川(滋利)さんの『0-3作戦』の話をよくしているんです。  
どういうことかというと、
手強い打者と対戦するときは、0-3にしてしまえばいいんだと。
0-3になったら、だいたい1球は待つ。
だから、そこで自分の得意な変化球で簡単にストライクが取れる。
  
長谷川さんや将大だったら、スライダーですよね。
カウントは1-3。
このカウントなら、打者はまだ8割方、真っ直ぐを待っている。
だからもう1球、変化球でストライクを取る。
  
そうして2-3にしたら、相手も相当考えますよね。
そろそろ真っ直ぐか、それともまた変化球かと。
そこまで考えさせられたら投手の勝ちなんですよ。  
将大は今でも0-3になっても、決して慌てません。
むしろ、そこからが勝負だ、くらいの投球をしています。

          
        
工藤公康 #47 (3)
2008年05月22日 (木) | 編集 |
―工藤さん自身はどんなピッチャーでしたか?
 ボールは速かったんですか?

『特別速いとは思わなかったですね。
 僕より速い選手は何人かいましたから』

―カーブは?

『カーブは結構曲がっていました。
 誰に教わったというわけではないんですけどね。
 本にカーブの握りや投げ方が書いてあるのを見ていたことも
 あって、小学生の頃オヤジに、
 「カーブを投げてみろ」と言われて、
 いきなりその場で投げられました。
 ひねったら、ちゃんと曲がりました』

―自分で考え、自分で工夫するというスタイルは、
 中学生になっても変わらなかったんですか?

『そうですね。
 高校に入ってもそうだし、これまでずっとそうです。
 要するに自己流。
 プロに入ってからも、それで投げ方が悪いとかって
 言われたこともないですね。
 もっとも僕はピッチングコーチの言うことをあまり
 聞かないですが(笑)』

―高校時代の練習は中学とは比べものにならないくらい
 厳しかったと聞きましたが、例えばどんなしごきがあったんですか?

『練習後、グラウンドにボールが1個落ちていただけで、
 1年生全員コンクリートの上に正座ですよ。
 それも両手に10ℓの水が入ったヤカンを持たされて。
 “空気イス”なんて2、3分で足がガクガクしてくるのに、
 30分以上やらされましたから・・・。
 肉体と精神の両方を鍛えるという意味では、
 その究極をやっていましたね。
  
 でも、辛いから野球を辞めようと思ったこともなかった。  
 オヤジに殴られたことを思い出せば、
 どんな練習にも耐えられました。
  
 結果的にはオヤジに精神的にも鍛えられていたんですね』  

―3年の夏に念願の甲子園にも出場。
 そろそろプロを意識したんじゃないんですか?

『甲子園に行けたことで「就職が有利になったかな」とは
 思いました。
 これでどこか社会人野球のチームに入れるだろうと』

―この頃も野球はあまり野球は好きではなかったんですか?

『本当に野球が好きになったのは、この2、3年です。  
 プロに入ってからも、“打たれたらどうしよう”とか
 “調子が悪くなったらどうしよう”とか、
 毎日がそんな不安との闘い。
 “もう勝てないんじゃないか”と落ち込んだ事もしょっちゅうです。
  
 でも、今はそんな気持ちにならないですね。
 グラウンドに来て一人で黙々と走り、試合で投げるために
 様々な準備をし、コンディションを整えていくのが
 すごく楽しい。 毎日が充実していますね。
  
 子供の頃は楽しくなかった野球を段々純粋に楽しめるように
 なってきた気がします』
  


工藤公康 #47 (2)
2008年05月22日 (木) | 編集 |
―ピッチングの面で、早く上達する為に工夫したことは
 ありますか?
  

『週間ベースボールに掲載されているプロの投手の
 ピッチングフォームの分解写真はよく見たし、
 稲生和久さんや川上哲冶さんらの解説を読み、
 プロはこういう所が凄いんだと自分なりに研究しました。
  
 右ピッチャーの連続写真を裏側から透かし、
 僕と同じピッチャーに見立てるということもしましたね。
 反対にすると、だいたい投げ方がおかしいんですよ。
 でも、そういう所も含め、ヒジの使い方や部分部分を
 参考にしましたね』
  

―小学校の段階で、かなり考えて野球に取り組んでいたわけ
 ですね。
  

『さっきも言ったように、全ては人より早く、しかも楽をして
 野球が上達するにはどうしたらいいかを考えた結果なんです。
  
 だから、シャドウピッティングはよくしました。
 自分のフォームを意識し、どういう動きが良くて、
 どういう動きが悪いかを考えるにはシャドウピッチィングが
 一番効果的なんです』
  

―工藤さんは今でもシャドウピッチングを
 大事にしているそうですね。
  

『僕は本来、プロだから、子どもだからと、教える内容を区別する
 必要はないと考えています。
 むしろ、子供の段階からプロが学ぶような技術を教えた方がいい。
 そういうものが習慣化すれば、中学、高校の段階で
 プロレベルの技術をマスターできるはずなんです。
  
 
 例えばゴロの捕り方の基本はプロも小学生も同じです。
 小学生だからといって、それを疎かにしていいはずはないし、
 小学生の段階からプロと同じ正しい基本を教えるべきなんです。
  
 だからプロの理論やトレーニング方法も、
 取り入れられるものはどんどん取り入れていいと思います。
  
 
 トレーニングというと、体力の強化や筋肉の強化のことのように
 誤解している方もいますが、
 スポーツの技術は、筋肉の強化によって上達するわけでは
 ありません。
  
 大事なのは、自分の頭でイメージしたことが、
 どう正確に神経回路を伝わって、体の動きにまで
 つながっていくか。
 イメージ通りに体が動くというのは、そういうことです。
 しかも、それを遊びの中で自然に身に付けていくのがベストです』
  

―例えば工藤さんが子供の頃、新聞紙を丸めて打っていたような
 ことですね。
  

『新聞紙でもいいし、ピンポン球でもいい。
 ピンポン球を投げると、ものすごい変化をするじゃないですか。
 それを手で打ったり、卓球のラケットで打ったりするわけです。
 そうすると左バッターなら左手、右バッターなら右手が
 どういう風に球を捕らえればいいかを体で覚えるわけです。
 そうなれば野球のボールを打つのも簡単になりますよ』
  

―野球以外のスポーツもドンドンやっていいとお考えですか?  

『もちろんです。
 卓球なんて動体視力を身に付けるにはすごくいい。
 バスケットボールで判断力やチームプレーを覚えるのもいいし、
 ウォーミングアップの代わりにサッカーで体を慣らすのもいいと
 思います。
 小さい頃はいろんなスポーツをするのがいいですね。
  
 
 今は9歳から12歳の頃をゴールデンエイジと呼び、
 この年代に最も神経系が発達することが分かっています。
 つまり、技術を習得するのに適しているわけです。
 ですから、この時期はいろんなスポーツや遊びを通じて、
 運動神経を育てて欲しいですね』
  

―工藤さん自身は体操をしたわけですが。  

『結果的には、体操は柔軟性を見に付けるのに役立ちました。
 それと肩。
  
 鉄棒にぶら下がると、肩を痛めるというイメージがありますが、
 そんなことはありません。
  
 逆に肩を強くするのにとても効果がある。  
 なぜチンパンジーの握力が200kgもあるかといえば、
 木にぶら下がり、常に木と木の間を移動しているからです。
 だから、僕はオフに野球教室に行くと、子ども達に
 うんていをやらせたり、鉄棒の懸垂をすることを勧めています。
  
 子供のうちに鍛えなくてはいけないのは、
 肩と股関節。
 この二つを鍛えれば、あとは成長とともに
 体は強くなっていきます』

                   
                                 (続く)

  
工藤公康 #47 (1)
2008年05月21日 (水) | 編集 |
プロ27年目。
今季45歳を迎えた現役最年長投手の工藤公康投手。
野球に対する取り組み方や野球理論などは、
選手達の生きた教科書として手本となることばかり。
その工藤投手の少年時代の野球に対するエピソードや、
子ども達へのメッセージを聞いてみた。
  
  
                     (Hit&Run 6月号より)

―野球を始めたきっかけは?

『オヤジが草野球のキャッチャーをしていて、その練習相手を
 させられたのが最初です。
 小3の1学期が終わった頃からですね。
 夏休み中は兄弟みんなキャッチボールに付き合わされました。
 でも、それは普通の親子のキャッチボールとは全く違いました。
 ちゃんとミットを構えた所に投げないと、オヤジが
 「ここに投げろと言ったじゃないか!」って本気で怒る。
 すごくオヤジの機嫌が悪くなるわけです。
 帰ってもその日は家中真っ暗(笑)。
 だから必死の思いでストライクを投げましたね』

―それは息子に野球を上達させたかったからではないですか?

『違います。
 オヤジは自分のキャッチャーとしての技術を磨くのが
 目的だったんです。
 とにかく僕に限らず兄弟全員よく殴られました。
 だからキャッチボールはオヤジの機嫌取り(笑)』

―お父さんからボールの握り方や投げ方などの基礎は
 教わったのですか?

『全く教えてくれなかったですね。
 ただ「投げろ」と言うだけで』

―それでよく練習相手ができましたね?

『僕らの子どもの頃って、今と違って外でメンコやコマで遊んだ
 わけです。
 メンコを地面に叩きつけるのも、野球のボールを投げるのも、
 動作の基本は変わりません。
 だから教えられなくても我流でボールを投げることぐらいは
 出来たんです。
 打つのもそうです。
 新聞紙を丸めてセロテープで止めてボールを作り、
 それを投げて打つというような遊びを友達としていました。
 そういう遊びが生きてくるんですね。
  

―4年生で一度野球をやめて体操部に入って、
 また好きでもない野球に戻りました。
 好きでもない野球で、それなりの才能を発揮したというのは
 すごいですね。

『野球に特別な思いがない分、短期間でうまくなりたいとは
 思っていました。
  
 もちろん、チームのみんなと同じ練習はするわけですが、  
 その時もどうしたら人より早く上手になるかを考えて
 トレーニングしていましたね。
  
 例えば、バットの素振りをするにしても、常にピッチャーを
 イメージする。
 ピッチャーの投げるコースを想定してバットを振るだけで、
 バッティングの技術はかなり向上するものです』
  

―今や工藤さんは球界屈指の理論派ですが、
 小学校時代からその芽はあったわけですね。

『その頃の自分の思いや意識が、今も僕の野球に対する考え方の
 基本にはなっていますね。
 人が1ヶ月かかる所を1週間でできれば、あとの3週間は
 他のことが出来るし、人が1日かかる所を、1時間でできるように
 なれば、後の時間を遊びに使えるじゃないですか。
  
 当時はあくまで遊びがメインで、野球は2の次。
 でも、家に早く帰るのは嫌だったので、
 とりあえず、みんなと一緒に練習していましたけど(笑)』


                                  ~続く~ 


成熟の打撃へ 『間』模索
2008年05月20日 (火) | 編集 |
ボールを見極める“間”は、『バッティングの命』。  
時に、はかないものだ。
つかんだと思えば、すうっと消えている。
  
『打撃のリズムを「イチ、ニィ~の、サン」だとしたら、
 「イチ、ニィ~」が勝負。
 トップに入るまでの、打ちに行く時の“間”が大切なわけ』―。
  


技術の根っこだ。
重心を軸足となる左足の内側に残したまま、ボールを待ち、
打ちに行く。
テークバックと右足のステップがうまく調和することで、
バランスは保たれる。
これがピタリとはまっている時、瞬間を逃さない。
  


0コンマ何秒でやって来るボール。
それを長く見ている感覚を手にする。

そんな時は、
『打席の中で余裕がある。
 どんなボールも打てそうな気がする』―。

球界屈指の左腕サンタナ(メッツ)は、格好の物差しだ。
昨年7月4日、二回に右翼席へ放った同点ソロは、
『技術の裏付け』。
月間13本塁打でMVPを取る7月は、そうして始まった。
今月17日はボール球にも手を出し、完敗の3打数無安打。
17試合連続安打があった今季も、
間を手にしかけたが、長続きしなかった。
  


イメージと感覚を重ね合わせ続けるのは難しい。
自分の打撃理論では、ステップの幅とトップの位置は
絶対的なものがある。
それでも、構え方に始まり、ステップの仕方やテークバックの
取り方、そのタイミングなど、組み合わせは限りない。
疲労や、昨季であれば、ひざの痛みといった要素も
感覚を惑わせる。
  


小1の頃。
稲刈りの終わった田んぼで、初めて打球があぜ道を越えた。
初本塁打だ。
『子どもの頃は、何も考えずに打っていた。
 むしろ一番いいスイングだったりして』―。
そう豪快に笑った後で真顔になる。
  
『打撃は、どんどん難しくなる。
 (身を置く)レベルに合わせて、自分なりに求めるものが
 多くなるから』―。
  


6月で34歳。
体が更に強くなり、パワーが増すとは思っていない。
だからこそだ。
  
『技術がこれからの勝負になる。
 技術を高めていくことが、
 僕の野球人生で大きなポイントになる』―。
  


一球、一振りごとに、より良い“間”の模索は続く。
きょう、打つためだけではない。
それは成熟へ、必要な道のりでもある。
  


                   読売新聞 『松井秀喜’08』より
                                 小金沢智氏

『偏見は無知から』知った奉仕
2008年05月19日 (月) | 編集 |
読売新聞 『若者ひろば』より。
女子高校生(17)の投稿です。


中学3年の夏休み、私は奉仕活動をするために2日間、
知的障害者作業所に通った。
施設に行く前日は不安と緊張で眠れなかった。

奉仕活動と言っても、共同作業のようだった。
私はアクセサリーにつける天然石を機械で研磨する係を
担当した。
同じ班にいた口のきけない女の子は好きな俳優の
写真を見せてくれた。
別の人は私にもお茶やお菓子を出してくれた。
食事の後は、ギターの上手な方に弾き方を教わるなどして
楽しんだ。



この2日間で私の知的障害者に対する思いは変わった。
私も彼らもやりたいことや話したいことが同じだと
気付いたからだ。


偏見や差別は無知から起こるものだということに
改めて気付かされた貴重な経験だった。




*琴線に触れる―思わず、どっきり―*

心の奥にひそむ感情に触れて、感動や共鳴を揺り起こすことを、
琴の糸(弦)をはじいて音をたてるのに例えた言い方。
『心の琴線に触れる』が正確な表現だ。

新明解国語辞典には、
『heartstring=昔の解剖学で、心臓を包み支える腱(神経)と
 考えられたもの』の訳語にも使われたとある。

触れるだけで気持ちが伝わる心の弦が本当にあるなら、
人はもっと分かり合えるだろう。
  

『上司の琴線に触れ、激怒された』はおかしい。
それを言うなら
『逆鱗に触れる』だ。

琴線に触れるのは、あくまで美しい感情でなければならない。  


                  読売新聞 『日本語 日めくり』より

ドラマ以上のドラマ?
2008年05月17日 (土) | 編集 |
日米通算201勝を挙げた野茂英雄投手(前ロイヤルズ)の
母校で、大阪の府立成城高校(旧成城工)野球部が
先月で廃部になった。
今年2月に当時2年生だった3人の部員がタクシー強盗を
はたらき、日本学生野球協会審査室が
8月20日までの対外試合禁止を決めたが、
先に学校としての判断で廃部にしたという。


同時に処分を受けた他の17校は部内暴力や万引き、
いじめなどお定まりの内容で成城だけ突出している。
学校の措置は当然だろう。
同校は3年制、4年制の多部単位制高校として
3年前に再出発した。
4月に就任した千木良孝志校長は
『クラスがなくホームルームもないことで、学校への帰属意識が
 足りなかったのかと反省している』―。


偉大な先輩に続こうと、4月には6人の新入部員が入る予定
だったが、いきなり夢を奪われてしまった。
『1年生には何の罪もない。
 彼らがそれでも野球をやりたいと、
 校内活動ででもやっていくうちに9人揃うようになったら、
 再加盟をお願いすることがあるかもしれない』―。


放送中のテレビドラマ『ROOKIES』(TBS系)をつい思い出した。
試合で乱闘騒ぎを起こし部活動停止になった高校野球部を
舞台に、赴任したばかりの佐藤隆太扮する熱血先生が
1人1人の根性を叩き直すというストーリーだ。
人気漫画のドラマ化で、部員の名前がかつての阪神の選手と
同じというのが笑える。


『ドラマでは管理職がすぐ問題生徒を退学にさせたがるが、
 学校が見捨てたら行き場がない』という千木良校長は、
なかなかの熱血校長でもあるらしい。
中間テスト終了後、生徒達と話し合いの場をもつという。
こちらの“ドラマ”の行く末も気になる。


             サンケイスポーツ 『甘口辛口』より
                              今村忠氏
康生らしさ 認めた父
2008年05月16日 (金) | 編集 |
井上康生の父、明さん(61)に北京オリンピック代表選考会の前、
じっくり、話を聞く機会があった。

明さんは康生が5歳の時からの柔道の師匠。
神奈川県平塚市での練習後、競技人生の最後になるかもしれない
舞台に臨む息子への思いを明かしてくれた。


『康生にとっては折り返し点に立つだけで、
 本当の引退は60歳k70歳。
 これからは指導者側に回る。
 だから、今度の大会では多くの人に、
 最後まであきらめない姿をしっかりと焼き付けるべきだと
 思っています』―。
  

インタビュー当時、代表選手は絶望的な状況だった。
わずかな夢を託していたとはいえ、
父はすでに覚悟を決めていた。
最後まであきらめずに戦うことは、重要だ。
  
2月のフランス国際で、康生は準決勝で敗れた後、
3位決定戦でも一本負けした。
父には、その姿が『ふぬけ』に見えたのだと言う。 
  
このとき、もし、気持ちを切らずに3位になっていれば、
代表争いの状況は変わっていたかもしれない。
まして、これが五輪なら、銅メダルと5位は大きく違う。
  
康生には、将来、指導者になった時のためにも、
最後まで勝利に向かって突き進むことを
自ら実践してほしかった。
  


迎えた全日本選手権。
康生は準々決勝の高井戦で、残り10秒からの内股をかわされ、
そのまま抑えこまれた。
両者ポイントがなく、判定に持ち込む作戦もあったが、
最後の最後まで勝利を追いかけ、
伝家の宝刀を繰り出した。
康生は、あきらめなかった。
  


会場で観戦した父は試合後、拍手をして、
穏やかな表情を浮かべた。
  
『あえて守りに入らず、攻め抜いた。
 康生らしさがやっと出た』―。
  


康生は数日後、指導者を目指すことを表明した。
芸術品のような『内また』とともに、
父から教わった勝負への心構えをぜひ、
若い選手に伝えてほしい。
最後まで攻めを貫いた康生に、その資格は十分にある。
  


               読売新聞 『熱視線』より
                           荒井秀一氏 
獅子舞打線生んだデーブ革命
2008年05月15日 (木) | 編集 |
開幕前にこの快進撃を予想した人は、どれだけいただろうか?
昨季26年ぶりのBクラスとなる5位に沈んだ西武が、
首位を快走している。
和田(中日)、カブレラ(オリックス)の両主砲が抜けながら、
強力打線が脚光を浴びる中、
新任の大久保博元打撃コーチ(41)に、
チーム躍進の要因などについて聞いた。(聞き手・高橋潤平)
  


―開幕前の予想を覆して、首位を快走。
 特に打線が好調で大久保コーチの手腕が発揮されています。

『僕は特に何もしていない。
 土井(前ヘッドコーチ)さんや立花(前打撃コーチ)さんが
 しっかり基礎を作ってくれたものが、今、
 花開いたということでしょう』

―40試合で56本塁打の打線が、他球団にとって脅威になっている。

昨秋からしっかり練習した成果が出て、みんなしっかりスイングが
 できている結果だと思う


―昨季との違いは何か。  

昨季より各打者の打席での制約が減っていると思う。
 右打ちなど臨機応変の打撃は必要だが、
 1番から9番まで打撃の定義は一緒。
 まずは「しっかり振り切る」ことを前提にしている


―選手にも意識付が浸透している。

例えば(右打者が)おっつける右打ちなんかは、
 状況によって必要なときがあるけど、そればかり練習していたら
 逆にバットのヘッドが下がってしまう。
 応用編よりも基本を大事にしている。
 打者によっては2ストライクになっても1発を狙っていいぞ、
 というときもある


―カブレラ(オリックス)、和田(中日)の両主砲が抜けた影響は
 なかったのか。

『あの2人は間違いなくいい打者なのは事実。
 ただ、それを補えるものがあるとも考えていた』

―具体的にいうと。  

ファウルの数も1つの例。
 今月1日時点で(スコアラー陣の調査によるファウルの数が)
 リーグトップ10でうちの打線から5人出ている。
 それだけ粘れれば、相手投手の疲労も早まるし、
 それだけチャンスが多くなるということ


―他に西武打線が持つ長所は。  

アクシデント以外の故障者が出ていないことは誇れると思う。
 試合に出続けることで成長もできる


―大久保コーチがベンチのムードメーカーにもなっている。

『僕よりも渡辺監督の存在が大きい。
 試合後のミーティングでも選手をくさした
 (ミスをとがめた)覚えがない。ミスをしても
 「それを防ぐための対策を立てなかったオレ達首脳陣が悪い」 
 という考えなので、選手はやりやすいし、僕らコーチも真剣になる


―7日の日ハム戦(西武ドーム)でサヨナラ勝ちしたときには、
 喜びのあまり右太ももを肉離れしてしまいました。

『ちょっと恥ずかしかったね(笑)。
 でも9日から象にも効くらしい(笑)座薬を入れて打撃投手も
 したよ。
 自分だけじゃなく、人のための方が頑張れるものだよ

―大久保コーチの指導は午前7時半からのアーリーワーク
 (早朝練習)や個人単位のミーティングなど、
 ユニークなものが多い。
  

評論家を13年間やった経験が生きたのかもしれない。
 自分は現役時代の実績がほかの方よりなかったので、
 人一倍勉強して現場の人に取材した。
 昨年も松坂(大輔)のメジャー初キャンプの仕事の時に
 レッドソックスの(捕手の)バリテックに練習方法も
 聞いたりしていたから


―選手の体調や指導内容などを記した独自の『カルテ』
 などもそうか。
  

そうだね。選手の状態や指導方法を記録して保管することは、
 自分がコーチを辞めても、球団の財産として残る。
 継続的に育てるにはいいアイディアだと思った


―プロゴルファーとしての顔も持っていることは
 野球のコーチとしても生きたのか。
  

レッスンプロとしての講習を180時間受けて、
 教え方に気を使うようになった。
 服の色で自分の印象が違うことも意識するようになった


―ゴルフとの共通点はあるのか。  

ゴルフも野球も、慣れ親しんだフォームを変えようとすると、
 人間の体はすごく違和感を覚えてなかなかうまくいかない。
 そこを納得してもらって、練習して新しいものをなじませることが
 出来るのかが勝負になる。

 (練習)量が質を生むことがよくあるから

―今後の西武打線の目標は。  

あえて目標を置かないようにしている。
 これもゴルフのラウンドをする心構えに似ているけど、
 シーズンチーム通算200本塁打を狙える打線でも、
 それを意識したら打撃を崩してしまうし、達成しても
 気が抜けてしまう。
 1試合1試合戦っていくだけです


わざと詰まらせてヒットにする打ち方とは?
2008年05月14日 (水) | 編集 |
週間ベースボールより。
『ベースボールゼミナール』 Q&Aコーナー。


Q)イチロー選手がテレビのインタビューで、
  『打球をわざと詰まらせてヒットにする』と話していました。
  そういう打ち方があるのですか?
  具体的に、どんな打ち方をしているのでしょうか?
  
                          (群馬県・18歳) 
  

A)これはイチローの技術の高さを表す言葉ですね。
  並みの打者には理解出来ないし、その言葉に振り回されたら、
  バッティングがおかしくなってしまいます。
  
 
  『詰まらせる』とは、ボールを長く見るために
  ミートポイントをより近くする、という意識から出た言葉だと
  思います。
  
  ボールを引き付けるほど、打球は詰まります。  
  しかし、『詰まらせる』と『詰まる』では大きな違いです。  
  『詰まる』では、単なる凡打に終わってしまいます。  
 
  詰まらせても打球を強く弾き返せる回転力とか、 
  巧みなバットコントロール、また、ギリギリまでボールを
  見極める動体視力が備わっているイチローだからこそ
  できることであって、これは極めて高度なテクニックを
  表現した言葉なのです。
  

  イチローくらいの技術があれば、相手の守備位置や、
  その守備範囲を考え合わせて、打球方向をイメージして
  打席に立っていると思います。
  そして狙ったところに打ち返すだけの技術も備えています。
  それがあるから、わざと詰まらせて狙ったところに
  打球を落とすことができるのです。
  そのためには相当な練習が必要です。
  詰まったときの飛距離、ヒットにするためのバットの角度を
  身に付けるほどのものです。


  詰まらせてヒットにするには、ヘッドを遅らせて、狙った方向に
  飛ぶ角度でバットが入るよう、
  ミートポイントにバットを出していきます。
  それに加えて詰まっても打ち返せるだけの体の強い回転や、
  正確なバットコントロールなどの技術が備わっていれば、
  この『詰まらせる』という打ち方ができるのです。
  それがなければ、とてもできることではありません。


  ミートポイントを投手寄りにして打つだけなら、
  それは簡単なことです。
  しかし、0コンマ何秒、0コンマ何㍉の単位にこだわって、
  ボールを引き付けてミートしていく。
  ボールを引き付ければ、引き付けるだけ、
  狙ったところに打球を飛ばす確立が上がります。
  
  つまり、野手のいない方向へ打てるのです。
  それだけの意識や技術、体の強さといったものが、
  全て備わって、初めてこういう言葉が使えるのです。 
 

  これは簡単に考えられない、
  奥の深い言葉ですね。
  


                        (解説・大島康徳氏)
  
隠善智哉
2008年05月12日 (月) | 編集 |
隠善(いんぜん)智哉という育成選手からスタートした
巨人の外野手が、3月26日公示の開幕一軍メンバーに
名を連ねた。
なんともインパクトのある名字だ。
『ぜん』が肉月だと陰膳(かげぜん)風で
しんみりしそうだが、『善』だから、
いかにも陰に隠れていた好素材に光が当たった感じで
つい興味をひかれる。  


『隠善』は全国的にも非常に珍しい名字で、
広島県東広島市内に7世帯あるだけという。
忍者の末裔(まつえい)という説もあったようだが、
定かではないらしい。
本人は『学校の給食でインゲン豆が出ると“インゲン、インゲン”と
からかわれるのがいやだった』とか。 


広島国際学院大から育成ドラフト4巡目で昨年入団。
1メートル74と小柄ながら昨秋のキャンプで打撃センスのよさが
首脳陣の目に留まり、今月21日に支配下登録された。
本紙評論家の江本孟紀氏は  
『ドラフトで指名され、高い契約金をもらってチヤホヤされ
 “オレはエリート”と勘違いしている選手とは根性が違うはず』
と話す。  


実は江本氏も似たような道を歩いた。
熊谷組時代の昭和46年2月、ドラフト外で話が舞い込んだ
東映(現・日ハム)と契約し、すぐキャンプに合流。
開幕一軍をもぎとった。  
『その年の100人新人が入っていたとしたら私は100番目の選手。
 最初は相手にされなかったが、“こいつらに負けるもんか!”
 と必死だった。
 隠善も同じだろう』―。  


金にあかせて、よそから次々と大物を連れてくるのが巨人と
思いきや、わずかなチャンスをしっかりつかんだ若手もいた。
伸び悩んでいる“エリート組”に与える刺激も大きいだろう。
並み居るスター選手の陰に隠れることなく
活躍してほしい。  



~3月30日付けの私のブログでも紹介し、
 個人的にも注目していました。
 昨日の活躍には目を見張りました。
 這い上がっていく姿は、見ていて勢いを感じます。
 ジャイアンツのこれからが、明るいものになりますように。
 ジャイアンツ戦を見るのが楽しみになりました。~





折れたバットで『かっとばし』
2008年05月12日 (月) | 編集 |
6大学野球やプロ野球の試合などで出る折れたバットを
無駄にしないため、立教大学の同窓会組織『校友会』は
4月から、バットから作った漆塗りの箸の販売を始めた。
  
名付けて『立教かっとばし!!』―。  
環境保護が目的で、売上金の一部はバットの材料になる
アオダモの木の植樹や育成に使われる。


この箸は持ち手部分がバットの形に
加工されているのが特徴。
  
男性用(23.5㌢)には立教大のシンボルマークの盾が、
女性用(21.5㌢)にはユリがプリントされている。
価格はいずれも1500円。
同大構内にある校友会事務局の他、
校友会インターネットショップで販売されている。


製造しているのは、NHKの連続テレビ小説
『ちりとてちん』の舞台になった福井県小浜市の
塗り箸メーカー『兵左衛門』。
  
同社などによると、アオダモはバットの材料に使える大きさに
育つまで60~70年かかる。
大学やプロ野球、社会人などでは年間計約20万本が消費され、
折れたバットの大半は焼却処分されている。
  
このため同社は約4年前、約2万本を回収して、
プロ野球の球団名が入った箸などに再利用し、
売上金の一部をアオダモの保護や植樹に充てる事業を
スタートさせた。
  
大学とタイアップするのは今回が初めてで、
立教大側からの働きがけで実現したという。


5月中旬に発行する立教大校友会報には、箸の発売を紹介する
記事のほか、同大卒業生の
長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督が寄せた推薦コメントも
掲載される。
校友会事務局は、
『箸の販売を通じ、環境問題に積極的に取り組む
 大学の姿勢を内外に知ってもらいたい。
 同時に、在校生やOBらの愛校心も高まれば』と
話している。



『曲がった縫い目』の教え
2008年05月11日 (日) | 編集 |
心温まる記事を見つけました。
紹介します。


―神奈川県相模原市 31歳女性の方の投稿―

洋裁教室で2月にスカートを作った。
ファスナーのミシン掛けに手こずり、途中から縫い目が
曲がってしまった。
目立たないけど、表地からは見える。
3人の先生に相談すると、1人がおっしゃった。
『曲がった所をほどいてはダメよ。
 後できっと記念になるから』―。
縫い直したい気持ちを我慢した。


完成後、復習しながら自宅で同じスカートを作った。
3着目でようやくファスナーを一直線に縫えた時、
1着目の曲がった縫い目に
いとおしさを感じた。
先生の言葉の意味が分かった気がして、
『ほどかなくて良かった』と思った。


4月の新学期初日。
そのことを伝えようと作品を持って行ったら、
先生は3月下旬に病気で他界されていた。
これからは、ファスナーを見るたびに先生を思い出すだろう。
『記念になる』という事場とともに。


           読売新聞 『くらし 家庭』より
ファンの迷惑行為にはペナルティー必要
2008年05月10日 (土) | 編集 |
プロ野球にファンの存在は不可欠である。
『ファンあってのプロ野球』と言われるが、
  
そのファンが迷惑行為を行ったとに、
どう対処しなければならないのか。
  

7日の巨人ー阪神戦で起こった阪神ファンによる
ラミレスの本塁打性の打球への妨害行為には、
ファンであろうとペナルティーの必要性を改めて思った。
  

こうしたケースでは、ともすると判定を下した審判の責任を
問う声が強くなる。
もちろん審判はいかなる状況でも適切な判定を求められるし、
これを機に判定へのビデオ導入論議が起こるのも
仕方ないことだろう。

ただ、こうしたケースで問題を起こしたファンに対して
処分が全くない、というのも不思議なものだ。
  
グラウンドと客席が近いメジャーでは、
ファンによる打球妨害がしばしば起こる。
それだけにこうしたケースでの処分も明確で、
インプレーのボールに触れて試合を妨害した場合、
その観客は退席処分となり、その後の試合観戦はできない。
  

最近の有名なケースでは、
2003年のア・リーグ優勝決定シリーズで、
カブスが54年ぶりのリーグ優勝にあとアウト5つと迫りながら、
フェンス際の飛球の捕球をファンが妨害してファウルとなり、
そこから試合ばかりかシーズンも逆転負けしたケースがある。
このときも妨害したファンは即座に警備員に取り囲まれて、
即座に退席処分となった。
(カブスファンから本人の身を守るという意味もあったといわれる)

Jリーグでは暴力行為や悪質な妨害行為を繰り返す
サポーターに対してクラブ側が“出入り禁止処分”など
かなり厳しい処分を下すケースもある。


個々の倫理観に頼るばかりでは、
観戦のマナーとルールの徹底はやはり難しい、
悲しいかなそれが現状だ。


みんなに迷惑をかけた人間は、その場で排除する。
球場でもそれぐらいのペナルティーは、
あって当然のはずだ。


              サンケイスポーツ 『球界インサイドリポート』より
                                      鷲田康氏


成功体験が次へのステップ
2008年05月09日 (金) | 編集 |
≪白井一幸氏が綴る知的野球論≫ 

子ども達が野球を含めたスポーツで上達するためには
どうするべきか、また継続できるかどうかは全て
  
『大好きだ』『楽しくて仕方がない』と感じることが、
何より大切だとお伝えし続けています。
  
そのために指導者がこの気持ちをどう植え付け、そして、
才能を大きく育てるか、が何より大切になってきます。
  

目先の勝利のために猛練習を課し、
敗戦や失敗に対して強い叱責を加え、指示命令ばかりを
しているようでは、『大好き』『楽しくてたまらない』という
気持ちには到底なりません。
  

大人と子供の関係では怒ったりすれば、嫌々ながらも
練習に取り組むでしょう。
しかし指導者に反抗せず、表面上は従うことによって
大人社会から逃避するケースさえもあるように思われます。
  
これでは子ども達はスポーツを好きになるどころか、
逆に嫌いになるばかりで、
子ども達の可能性や将来までも奪いかねないのです。
  
指導者は子ども達の可能性や、将来を背負っていることを
常に頭に入れながら指導しなければいけません。
  


例えば、初めてキャッチボールをする子ども達は、
まだ上手に投げることも捕ることもできません。
投げることも、捕ることも教わっていない子供同士が
キャッチボールをしているのですから、成立しないのは
当たり前ですし、お互いにボールを拾いに行ってはまた投げ、
投げては拾いに行くことを延々と繰り返すことになります。
  
その時に指導者が、
『しっかり捕れ』『しっかり投げろ』と大声を張り上げ、
揚げ句の果てには
『気合を入れろ』『ボールを怖がるな』などと脅して指導することが
本当に子ども達の技術上達に効果的な方法と
言えるのでしょうか。
  

キャッチボールができないばかりか、
不成功の繰り返しと、怒られてばかりでは楽しくありません。
  
成功体験がなくては楽しさを感じることができないのです。
初めてのキャッチボールでできるはずもないことを、
延々とやらされていたのでは、
次も野球の練習に来ようと思うはずもありません。
このような光景を目にする事はありませんか。
  


これは少年野球に限らず、家庭生活でも似たようなことが
あるのではないでしょうか。
  

『勉強しなさい』『もっと頑張りなさい』『早くしなさい』などと、
指示命令ばかりでは、子ども達が勉強を好きになるはずが
ありません。
テストの点数が悪いと、
『だから言ったでしょう』『だから駄目なのよ』
『今日から勉強しなさいよ』とテストの悪かった理由を全て
子供のせいにしていないでしょうか。
  
悪い部分を叱責するのではなく、
良かったところをひとつでも探し出してあげることが大切です。
  
テストの点数は悪くても、その中でも前回出来なかったことが
今回出来たとすれば、それは大きな成功と言えるでしょう。
成功を認めて『よく頑張ったね』『勉強の成果が出たね』と
褒めてあげれば良いのです。
そして『次はもっといい点数を取るために何をしたらいいと思う』と
問いかけてあげれば、子ども達は
『もっと勉強すればいいに決まっているよ』と自慢げに
答えるでしょう。
『そうだよね。それでは、どのくらいなら毎日勉強ができるの』
と問い掛けてあげれば、子ども達は自分なりに考えて
『30分なら頑張れるよ』と自分で時間設定をするでしょう。
こうなれば周囲が『勉強しなさい』と言わなくても、
子ども達は自ら進んで30分間は集中して頑張るようになります。


こうした成功体験が次への大きな意欲を生み出し、
その意欲が行動へとつながるのです。


                         週間ベースボール 5/19号より
雑念排し一瞬を『待つ』
2008年05月08日 (木) | 編集 |
打席では、静かにその時を待つ。
4月18日、オリオールズ戦の第一打席。
右肘上部に死球を食らった。
痛みで感情の針が一瞬、跳ね上がり、胸の内は
さざ波だっていたかどうか。
  
答えはすぐに出る。  

次の4回二死二塁、甘く入った初球を逃さずとらえた。
甘いとはいえ、シュート回転の速球は外へ少し逃げて行った。
だから、死球の直後のこの一打は価値がある。
  
『内角に意識があり過ぎると、強引なバッティングになって、
 ゴロになっちゃう。
 逃げていくボールにうまくついていけた』―。
  
体の開きを抑えた『完璧な打撃』は、
『上がらなかっただけ』―。
  
フェンス越えさえあり得た痛烈な右前打だ。  
雑念は極力排し、自分が手を出すべきゾーンでジッと待ち構える。
そうして仕留める自分のスタイルが、
このヒットから始まった出場14試合連続安打の背景にある。
  


起用法にも同じ構えだ。
対戦成績を加味され、レッドソックスのベケット、
インディアンスのサバシアが投げた計3戦は先発を外れ、
“休養日”となった。
  
相性は元来、気にしないし、エース級との対戦は『楽しみ』。
自分の調子を推し量るいい指標になる。
それでも、『僕は毎日出る準備をするだけ』―。
好状態をなるべく保ち、首脳陣の判断を待つ。


4月28日に好打の捕手ポサダが、30日に主砲のロドリゲスが
故障者リスト入りする一方、
  
早出のウォーミングアップを続け、体調維持に努めている。  
右ひざはまだ万全ではない。
オフに日本で、患部に5,6回は打った注射を、
シーズン中もニューヨークで定期的に受けるつもり。
関節内の潤骨、緩衝作用を促すヒアルロン酸で、ケアを図る。


昨年9月末、ボルティモアから急きょニューヨークに戻り、
ひざにたまった水を抜いた時は、『本当に痛かった』―。
ケア用の注射は、その際とは別の医師が施すという。
『日本でも大丈夫だったし、今度も大丈夫。
 手術した執刀医にやってもらうからね』―。
こればかりは、相性が気になるところ。
注射で苦悶に顔をゆがめるのは、もう避けたい。


               読売新聞 『55 松井秀喜 ’08』より
                              小金沢智氏       
セ・パ進む時短
2008年05月07日 (水) | 編集 |
温暖化防止のため、今季から試合のスピードアップに
本格的に取り組み始めたプロ野球。
ここまで両リーグの1試合平均は3時間5分で、
過去10年の平均3時間18分を13分間短縮した。


日本プロ野球組織(NPB)では、今季の時間短縮の
目標として、京都議定書で定めた
日本の温室効果ガス削減目標の6%に当たる
12分間と設定したが、その目標を1分上回っている。
開幕から1ヶ月が経過したパ・リーグでは、昨年同期と比べ
最大18分の日本ハムをはじめ全球団が短縮。
取り組みは順調な滑り出しを見せている。

NPBでは、2分15秒以内の攻守交代、2分45秒以内の
投手交代(イニング途中)、投球間隔は15秒以内など、
試合中の具体的な目標値を定め、そのために、
審判は無用なタイムの要求やボール交換には応じないなどの
施策も30項目以上決めた。
中でも、最も短縮に貢献しているのが、
各球場での交代時間の電光表示だ。
広島・石原は
『(捕手の)用具装着を早めにしているが、時間が表示されると
 やはり気になる』と、電光効果を口にする。

交代で投手の行動が早まると、
『打席に向かうタイミングを投手に合わせる』という
西武・片岡のように、打者もつられて早くなる
相乗効果も出ているようだ。

セ・リーグの井野修審判部長が
『打者がアウトになると次打者の近くにきている』と言うように、
意識が確実に変わった。

間合いの速さが影響するのか、テンポのいい投手戦も目立つ。
昨年の同時期には防御率2点台は巨人だけだったが
今季は3チーム。
5点台のチームは一つもない。
2時間6分と両リーグ今季最短となった先月19日の
広島ー巨人は高橋と木佐貫、パでは2時間18分だった
先月18日の日本ハムーソフトバンクで
ダルビッシュと杉内がいずれも完投。
103球で投げ終えたダルビッシュは
『早く終わらせて早く寝る』と狙い通りの時間短縮を強調した。

楽天の野村監督のように『長く見たいお客さんもいる』との
意見もあるが、
『無駄な時間を省くところに意味がある』と
ロッテのバレンタイン監督は話す。


たとえ試合が長引いても、機敏に動く選手に悪い感情を抱く
ファンはいないはずだ。


                     読売新聞 4/22付けの記事より
過ちを認める度量を
2008年05月04日 (日) | 編集 |
自分の言葉に責任を持つ。
ともするとカッコいいことのようだが、こだわり過ぎると、
意外と厄介な事態を引き起こす。

『サウスポーが先発するときには、
 右打者をうまく使っていきたい』―。
ヤンキースのジラルディ新監督は、キャンプの時点から
相手投手によって右打者と左打者を使い分ける
ツープラトン構想を口にしてきた。

だが、実際にツープラトンが機能しているかといえば話は別だ。
4月26日、27日のインディアンス戦で左腕相手に起用した
右打者のダンカンとエンスバーグは2人で11打数無安打に
終わった。
逆に開幕から好調ながら、この2日間ベンチに座らされた
松井秀喜は、30日のタイガース戦で左腕のロジャースから
左前打を放った。
ここ3年間の成績を調べてみると、
松井は対右投手に.292だが、左腕からは.308と打っている。
データーを見ても、このツープラトンが指揮官の思い込みによる
机上のプラントいうことがよく分かる。
  

指導者にとって最も必要な資質は、
自分の過ちを素直に認める度量だといわれる。
  
トーリ監督という名将を引き継ぎ、42歳で名門ヤンキースを率いる
ことになったジラルディ監督が、
トーリ流とは違った『何かをしたい』と思うのは
仕方のないことかもしれない。
  


ツープラトン構想や、開幕で松井を8番に起用してカノを6番に
抜擢したのも、一つの例だった。
  
だが、結局は状況に応じた打撃のできないカノを中軸に置くことで
チームの得点力は落ちた。
企業であれば新社長の独断で、会社に大きな損失を
与えたようなものだった。


『朝令暮改はリーダーの常』と言われる。
組織を預かる長は、間違っていれば自分のメンツを捨てても、
前言を翻して方向転換する勇気を持つべきだということだ。
  
ジラルディの『朝令暮改』は一体いつになるのだろうか。


             サンケイスポーツ 『球界インサイドリポート』より
                               鷲田康氏
新学級 焦らず友達作り
2008年05月02日 (金) | 編集 |
読売新聞 『子どもの心 ~中学校で~』より
中学校の女性教諭からの投稿を今回は紹介したいと
思います。


E子は中学2年生。
1年生の時、友人関係がうまくいかず、
学校に行けなかった時期があった。
クラスが変わったのをきっかけに、『今度は頑張る』と
意気込んで4月を迎えた。
  

なんとか友達をつくろうと、E子は一生懸命に周りの子に
話しかけた。
積極的な発言でクラスに笑いが起こることもあった。
私はもしかしたらE子は大丈夫かもしれないと思った。
  

ところが数日たつと、様子が変わってきた。  
『一緒に帰ろう』『遊ぼう』と、いつも話しかけていたことが
周りの子の負担となったのか、
彼女は次第に避けられるようになった。
教室で一人でいる姿が目立つようになり、
彼女はとうとう学校を休んでしまった。
  
自宅に電話をかけると、E子は  
『どうやって話せばいいか分からない』ともらした。  

何を話すかなんて悩まなくても、自然とコミュニケーションが
とれる機会をつくれないか―。
  
私は、次にE子が登校したときに、
係の生徒同士で協力して作業を行う時間を設けた。
  
E子は連絡係。
教師のところに連絡事項を聞きに行くのが仕事。
係の仕事をするときは、もう一人の女子生徒と二人で
行動することができ、少し落ち着くことができたようだ。
クラスのみんなとも、また話せるようになってきた。


1週間ほどたった頃、様子はどうかと彼女に尋ねてみた。  
『最初は好かれようと、
 いい子のふりをしていたけど、
 今は焦らずに話せるようになりました』―。
  
少しずつE子自身も考え、変わってきているのだ。
彼女は私にこうも言った。
  
『でも、やっぱりいつかは仲のいい友達がほしい』―。

その後、E子は休まずに学校に来ている。
クラスの中にいつ親友ができるか、
大変楽しみである。
   
 


新学期が始まり1ヶ月が経とうとしています。
子ども達は新しい環境に慣れようと、毎日を懸命に過ごしていると
思います。
学校から帰ってきて話したいことも たくさんあると思います。
どんなことでもいいと思います。
環境の変化、心の変化を見逃さずに
優しく接してあげて下さい。
時間を作ってあげて下さい。
いい子のふりをして無理にお友達に合わせて
疲れているかもしれません。
お友達との接し方で、困っていたり悩んでいたり
しているかもしれません。
親しか味方になれません。
優しく包んであげてください。
このゴールデンウィーク中に・・・。


練習で自分高めるだけ
2008年05月01日 (木) | 編集 |
東京ドームの試合前。
練習終盤で野手の多くが引き揚げるところ。
二塁の定位置にいた巨人・古城茂幸は、
低い姿勢で打者を見つめていた。
球を捕ってはスタッフもいなくなった二塁へ送球するしぐさを
繰り返す。
結局、『練習は終了です』のアナウンスまで、
グラブは離さなかった。


若手よりも練習量が多いのですね、との質問に、  
『そう言ってもらえるのは嬉しい。
 試合のため、いい準備をすることを心掛けているので』
と汗をぬぐった。
  


途中出場が多かったが、今季は初先発の先月13日
ヤクルト戦で4年ぶりの本塁打を放つなど、
先発も8試合。
大きな戦力となっていたが、ファンには、
昨年のCS第2ステージ第3戦9回の走塁ミスの印象が
強いかもしれない。
平凡な飛打球に飛び出し、戻れずアウトの場面。
勉強になったのでは?
  
本人は、まっすぐ見つめて言った。
『ミスは取り返しがつかない。
 でも次も試合がある。
 それに向けて練習するだけ』―。
  


ミスから背を向けても、過大に受け止めても、
技量が上がるわけではない。
日ハム時代から、昨日は先発、今日は守備固めと
ベンチに誠実に応えてきた男の答えはシンプル。
  
『練習で自分を高めるだけ。
 一軍とか二軍とか、スタメンとか一切考えない。
 そして1打席、1プレーに緊張感を持って臨む』―。
  


惜しくも、先月24日横浜戦で肋骨骨折、登録を抹消された。  
だが、黙々とボールをさばいた背番号『51』の姿は、
若手に何よりの手本になっただろう。
  
彼が戻ってくる時が待ち遠しい。  


           読売新聞 『エキストラ イニング』より
                              清水暢和氏
カラッポ投法で復活?!
2008年05月01日 (木) | 編集 |
不振のため2軍落ちしていた楽天・一場靖弘投手(25)。
先発が足りない状況で1軍昇格が決まった。
ローテの谷間となる今日のオリックス戦に先発する。

好調な先発陣にあって開幕ローテでただ一人、
未勝利なのが一場。
先月8日の日ハム戦では、序盤に7点のリードを
もらいながら突如制球を乱し、
3回途中でまさかのKO。
『7点もらって信じられない』と野村監督はあきれ顔で
2軍行きを通達。
それ以来の1軍登板となる。


野村監督から『心の病では?』と心配された一場は、
福島大学の教授のもとに通い、
カウンセリングを受けた。
  
『「何も考えるな」ということでした。
 確かに結果が出ている時は何も考えず、
 見下ろしてマウンドに立っていた』―。
  

いい意味で頭を空にする“カラッポ投法”が、
一場の新スタイルだ。
  
カウンセリング後は、2軍戦で2試合に先発し、
16回を1失点。
成果は表れている。
  
『自分にとって第2の開幕です。
 周りの投手が調子いい?
 そういうのは気にしません』―。
と、早速無心(?)の一場。
この日の練習では明るい表情を見せていたが、
果たして心の闇は本当に晴れたのか。
今日、真価が問われることになる。