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“市民球団”生き残るためには・・・
2007年11月10日 (土) | 編集 |
 広島の主砲・新井がFA宣言した。
 ただ、記者会見では、
 『もうカープのユニホームを着られないのが寂しい』
 と号泣。
  
 その姿からは『自由の身になる』晴れがましい
 気持ちが、全く感じられなかった。

 それでも権利を行使したのは
 『野球人として前に進みたかった。
  優勝争いをしたい』からだという。
  

 今季で10年連続Bクラスの広島。
 楽天を除く11球団で最も長く優勝から遠ざかっている
 チームから、3日前にエース黒田もFA宣言していた。
 『強いカープを知らない』―。
 新井はますます絶望的になり、
 見切り発車してしまったのだ。
  

 このままでは、低迷しているチームから、
 エースと4番が消えることになる。
  
 松田元オーナーをはじめとする経営者の責任が
 問われるのは当然だ。
 今季も観客動員はセ・リーグ最少だった広島だが、
 球団は昨年まで32年連続の黒字決算。
 ただ、その黒字優先の経営方針が現状を招いている。
 2009年に新球場移転も控えているが、
 器を立派にしても、中身が乏しいのでは意味がない。
  

 実際に地元でも、市議会議員らから
 経営方針の転換を求める声があがっている。
  
 3年前の球界再編では合併・消滅を免れた広島だが、
 もう一度波がやってきたら真っ先に標的になるだろう。
  
 地域密着の元祖でもある“市民球団”が
 生き残るためには、経営者に改革を働きかける
 地元ファンの声が必要だ。
  

 広島生まれで広島育ち。
 カープの帽子をかぶって育った野球少年が、
 憧れのチームの4番に上り詰める―。

 新井がかなえた究極の夢が、なぜ散らなければ
 ならなかったのか。
 この悲劇を他球団の経営者も真剣に受け止めないと
 日本のプロ野球は終わってしまう。
  


        11/10 サンケイスポーツ 『甘口辛口』より
                 山根俊明氏
 

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