2008年06月16日 (月) | 編集 |
読売新聞『赤ちゃんABC』〜育児ストレス〜より。
親の育児ストレスが大きくなる時期のひとつが、
子どもが2歳前後になるころからの、
いわゆる反抗期です。
自分で何でもしたがり、『嫌だ』を連発します。
親もついあおられて、対抗しそうになります。
その一方で、むやみに抱っこをせがむなど、甘えてくることも
多いものです。
いらいらが更に募ることもあります。
東京都保健所心理相談員協議会会長の
山本勝美さんは
『子どもは、「甘える心」と「自立する心」の二つを基礎に
成長していきます。
甘える心が満たされて情緒が安定します』
と解説します。
甘えは、自立と対立するものではなく、自立の基礎となり、
反抗期後も続く大切なもの―
というのが山本さんの考え。
甘えを受け入れることで、子どもが落ち着くことがあれば、
親も楽になります。
また、子どもの自己主張の場面では、
一歩下がって見守る気持ちが大切です。
そうはいっても、いらいらが高まり、手が出てしまいそうに
なることがあるかもしれません。
そんな時は、
『隣の部屋へ行くなど、とりあえず子どもから離れる』
『連絡し合える仲間を作っておき、電話やメールで愚痴をこぼす』
『好きな物を食べて、気を紛らわす』
などの対処を。
『ストレスを無くすのは難しいですが、
好きな音楽を聴いたり、1日1回は外に出て気分転換したり、
普段からイライラ予防を心掛けて下さい』と
山本さんは話す。
この記事を読んで、先日東京・秋葉原で17人が襲われた
無差別殺傷事件での容疑者を思い浮かべました。
次の投稿を読んでみて下さい。
『この事件を受けての根本的な解決とは、
自分の不満を解決するために人を殺傷してしまうような
人間を作らない社会にすることだ。
そのためには何よりも人間教育、子どもの時からの
しつけが重要だ。
今の社会は、何でも自分の好きなようにするのが
「自由」だという誤った考えがはびこり、
自制心や他人への思いやりの気持ちを養うことが
疎かになっていると思う。
家庭や学校では社会人として最低限必要な
資質を磨くことを最優先すべきではないか』―。
読売新聞 『気流』より
容疑者の生い立ちをテレビのワイドショーなどでも
取り上げていましたが、
親が子(容疑者)を尊重してあげられず、自立させる基盤、形成が
できていなかったように思いました。
この『赤ちゃんABC』での記事は、
赤ちゃんだけのことではなく、子育てをしている親子全てに
『子育てのあり方』を理解すべき記事であり、
これからの子どもの将来が輝かしくなるよう、
大人社会が変わっていかなくてはならない、
そして、この事件が引き起こした背景に、大人達が
変化の時期に差しかかった事件だったと思いました。
親の育児ストレスが大きくなる時期のひとつが、
子どもが2歳前後になるころからの、
いわゆる反抗期です。
自分で何でもしたがり、『嫌だ』を連発します。
親もついあおられて、対抗しそうになります。
その一方で、むやみに抱っこをせがむなど、甘えてくることも
多いものです。
いらいらが更に募ることもあります。
東京都保健所心理相談員協議会会長の
山本勝美さんは
『子どもは、「甘える心」と「自立する心」の二つを基礎に
成長していきます。
甘える心が満たされて情緒が安定します』
と解説します。
甘えは、自立と対立するものではなく、自立の基礎となり、
反抗期後も続く大切なもの―
というのが山本さんの考え。
甘えを受け入れることで、子どもが落ち着くことがあれば、
親も楽になります。
また、子どもの自己主張の場面では、
一歩下がって見守る気持ちが大切です。
そうはいっても、いらいらが高まり、手が出てしまいそうに
なることがあるかもしれません。
そんな時は、
『隣の部屋へ行くなど、とりあえず子どもから離れる』
『連絡し合える仲間を作っておき、電話やメールで愚痴をこぼす』
『好きな物を食べて、気を紛らわす』
などの対処を。
『ストレスを無くすのは難しいですが、
好きな音楽を聴いたり、1日1回は外に出て気分転換したり、
普段からイライラ予防を心掛けて下さい』と
山本さんは話す。
この記事を読んで、先日東京・秋葉原で17人が襲われた
無差別殺傷事件での容疑者を思い浮かべました。
次の投稿を読んでみて下さい。
『この事件を受けての根本的な解決とは、
自分の不満を解決するために人を殺傷してしまうような
人間を作らない社会にすることだ。
そのためには何よりも人間教育、子どもの時からの
しつけが重要だ。
今の社会は、何でも自分の好きなようにするのが
「自由」だという誤った考えがはびこり、
自制心や他人への思いやりの気持ちを養うことが
疎かになっていると思う。
家庭や学校では社会人として最低限必要な
資質を磨くことを最優先すべきではないか』―。
読売新聞 『気流』より
容疑者の生い立ちをテレビのワイドショーなどでも
取り上げていましたが、
親が子(容疑者)を尊重してあげられず、自立させる基盤、形成が
できていなかったように思いました。
この『赤ちゃんABC』での記事は、
赤ちゃんだけのことではなく、子育てをしている親子全てに
『子育てのあり方』を理解すべき記事であり、
これからの子どもの将来が輝かしくなるよう、
大人社会が変わっていかなくてはならない、
そして、この事件が引き起こした背景に、大人達が
変化の時期に差しかかった事件だったと思いました。
2008年05月29日 (木) | 編集 |
読売新聞 『子どもの心 〜小学校で〜 』より。
今回の投稿は小学校の男性教諭です。
3年生のC男は普段、肩車を何度もせがむような
人なつっこい子だ。
だが、一度カッとなると、気持ちが抑えられなくなる。
友達と遊んでいるとき、
『ルールを守ってよ』と言われただけで、怒ってしまう。
相手を怒鳴り、物に当たり、
周囲が何を言っても全く受け付けない。
そんなC男がある日、授業中に席を離れて、
教室の後ろでボールを床について遊び始めた。
すぐに注意するとカッとなるだけなので逆効果だと思った。
そこで、タイミングを見て、
『今はボールをさわる時間じゃないよ。
しまって席に着きなさい』と言おうとした。
ところが、C男がボールを拾いあげようとした瞬間に、
後ろから明るい声がした。
『えらい!ボールをしまおうとしている!』―。
廊下を通りかかったベテラン先輩教師だった。
私は、どう反応するのだろうかとC男を見た。
C男は先輩教師の言葉に素直に従ってボールを片付け始めた。
『さすがだなぁ、C男君』―。
席に戻るC男に、先輩教師がもう一声かけた。
ちらりと後ろを見たC男。
ちょっと照れたような顔をしていた。
C男と以前二人で話をした時、
『おれ、注意されたこととか、嫌なことは忘れられないんだ』と
打ち明けてくれた。
過去のことを思い出し、友達と遊んでいる途中でも、
イライラすることがあるらしい。
先輩教師は、そんなC男の心がお見通しだったのだろうか。
やってしまったことを戒めるのではなく、
これからやることを先にほめた。
だからC男は気持ちよく動くことができたのだろう、と
後で思い至った。
友達とのトラブルは少しずつだが減ってきた。
C男の一歩先の姿をほめていこうと思う。
今回の投稿は小学校の男性教諭です。
3年生のC男は普段、肩車を何度もせがむような
人なつっこい子だ。
だが、一度カッとなると、気持ちが抑えられなくなる。
友達と遊んでいるとき、
『ルールを守ってよ』と言われただけで、怒ってしまう。
相手を怒鳴り、物に当たり、
周囲が何を言っても全く受け付けない。
そんなC男がある日、授業中に席を離れて、
教室の後ろでボールを床について遊び始めた。
すぐに注意するとカッとなるだけなので逆効果だと思った。
そこで、タイミングを見て、
『今はボールをさわる時間じゃないよ。
しまって席に着きなさい』と言おうとした。
ところが、C男がボールを拾いあげようとした瞬間に、
後ろから明るい声がした。
『えらい!ボールをしまおうとしている!』―。
廊下を通りかかったベテラン先輩教師だった。
私は、どう反応するのだろうかとC男を見た。
C男は先輩教師の言葉に素直に従ってボールを片付け始めた。
『さすがだなぁ、C男君』―。
席に戻るC男に、先輩教師がもう一声かけた。
ちらりと後ろを見たC男。
ちょっと照れたような顔をしていた。
C男と以前二人で話をした時、
『おれ、注意されたこととか、嫌なことは忘れられないんだ』と
打ち明けてくれた。
過去のことを思い出し、友達と遊んでいる途中でも、
イライラすることがあるらしい。
先輩教師は、そんなC男の心がお見通しだったのだろうか。
やってしまったことを戒めるのではなく、
これからやることを先にほめた。
だからC男は気持ちよく動くことができたのだろう、と
後で思い至った。
友達とのトラブルは少しずつだが減ってきた。
C男の一歩先の姿をほめていこうと思う。
2008年04月14日 (月) | 編集 |
読売新聞の『子どもの心』より。
筆者は、中学校の女性教諭です。
〜中学校で〜
中学1年生のA男は、私が顧問を務める運動部に所属している。
控えめで声も小さく、感情をあまり表に出さないタイプだ。
そんなA男が、無断で部活を休むことが何度かあった。
呼び出して聞くと、
『宿題を忘れて、放課後残ってやっていました』―。
担任の先生に叱られた上に、そのことを私に話すと、
また怒られると思って、黙って帰ったのだというのだ。
『宿題を忘れたのはよくないけれど、
その日のうちにやろうとするのはいいことです。
理由をきちんと連絡しにきなさい』―。
そう論すと、それまで無表情で立っていたA男が
涙をぽろぽろとこぼした。
私の前で彼が泣いたのは初めてのことだった。
それほどきつい口調で話したわけではない。
普段から様々な場面で、たくさん叱られてきたのだろうと
感じた。
宿題を忘れては叱られ、居残りで宿題をやるために
部活を休めばとがめられ、
帰るのが遅くなればまた家で叱られる―。
原因を作ったのはもちろんA男自身だから、
仕方ないことかもしれない。
だが、叱られ続ければ、立ち直ろうとする気持ちも
うせてしまうだろう。
この時以来、『部活を休みたい』とA男から言ってきた時は、
宿題を忘れたことは注意するが、
きちんと連絡をしたことは、ほめるようにした。
時間通りに部活に出てきた時は、もっとほめた。
するとだんだん遅刻や欠席が少なくなり、
今では、毎日部活に参加している。
チームメートとも打ち解けて、表情も明るくなってきた。
私はまだ新米教師。
ほめて伸ばすことの大切さを教師になって初めて実感できた。
A男はたくさん練習して、どんどんうまくなるだろう。
きっと自信に満ちた表情が見られるようになる。
私は楽しみに待っている。
うちの息子もそうなのですが、
上手にほめられると、調子もよくなるうえ、
自信に満ち溢れてきます。
その中で監督からの注意点を復習し、
教わったことを冷静に思い出して考え直す努力を
しているようです。
向上心も出てきているようです。
今シーズンになり指導者も、これまでのA監督から総監督に代わり、
チーム自体がとてもいいムード。
息子がチームのキーポイントを握っているよです。
そのことを本人が一番理解しているようです。
先日6年生父兄の顔合わせ会が行われ、
指導者の方々よりチームの状況や息子の今後の課題などを
主人と一緒に聞かされました。
息子のこれからの活躍を首脳陣の方々と共に
支えていきたいです。
筆者は、中学校の女性教諭です。
〜中学校で〜
中学1年生のA男は、私が顧問を務める運動部に所属している。
控えめで声も小さく、感情をあまり表に出さないタイプだ。
そんなA男が、無断で部活を休むことが何度かあった。
呼び出して聞くと、
『宿題を忘れて、放課後残ってやっていました』―。
担任の先生に叱られた上に、そのことを私に話すと、
また怒られると思って、黙って帰ったのだというのだ。
『宿題を忘れたのはよくないけれど、
その日のうちにやろうとするのはいいことです。
理由をきちんと連絡しにきなさい』―。
そう論すと、それまで無表情で立っていたA男が
涙をぽろぽろとこぼした。
私の前で彼が泣いたのは初めてのことだった。
それほどきつい口調で話したわけではない。
普段から様々な場面で、たくさん叱られてきたのだろうと
感じた。
宿題を忘れては叱られ、居残りで宿題をやるために
部活を休めばとがめられ、
帰るのが遅くなればまた家で叱られる―。
原因を作ったのはもちろんA男自身だから、
仕方ないことかもしれない。
だが、叱られ続ければ、立ち直ろうとする気持ちも
うせてしまうだろう。
この時以来、『部活を休みたい』とA男から言ってきた時は、
宿題を忘れたことは注意するが、
きちんと連絡をしたことは、ほめるようにした。
時間通りに部活に出てきた時は、もっとほめた。
するとだんだん遅刻や欠席が少なくなり、
今では、毎日部活に参加している。
チームメートとも打ち解けて、表情も明るくなってきた。
私はまだ新米教師。
ほめて伸ばすことの大切さを教師になって初めて実感できた。
A男はたくさん練習して、どんどんうまくなるだろう。
きっと自信に満ちた表情が見られるようになる。
私は楽しみに待っている。
うちの息子もそうなのですが、
上手にほめられると、調子もよくなるうえ、
自信に満ち溢れてきます。
その中で監督からの注意点を復習し、
教わったことを冷静に思い出して考え直す努力を
しているようです。
向上心も出てきているようです。
今シーズンになり指導者も、これまでのA監督から総監督に代わり、
チーム自体がとてもいいムード。
息子がチームのキーポイントを握っているよです。
そのことを本人が一番理解しているようです。
先日6年生父兄の顔合わせ会が行われ、
指導者の方々よりチームの状況や息子の今後の課題などを
主人と一緒に聞かされました。
息子のこれからの活躍を首脳陣の方々と共に
支えていきたいです。
2008年04月02日 (水) | 編集 |
読売新聞『子ども心』より。
今回は中学校の女性教諭より投書があり、
思い当たることがよくある出来事でしたので
載せてみました。
B太は、部活の練習ではいつも一番に体育館に来る。
中学2年生になり、キャプテンとしてチームを率いることに
なった。
B太は、思っていることを正直に口に出してしまうタイプだ。
『もっと声を出せ』と部員を盛り上げる努力をよくする一方で、
カッとなると『ふざけんな』『ばかやろう』といった言葉が飛び出し、
けんかになってしまうことも。
熱いB太と、他の部員との温度差をどう解消するかが、
部活における最大の悩みだった。
トーナメントの大会で事件が起きた。
強豪チームを倒し、みなが喜んでいる時に、
主力メンバーのほとんどが、
『明日の試合には出られない』と言い出したのだ。
勝ち進むとは考えていなかったので、
用事を入れてしまったという。
その時、B太が声を発した。
『来てくれよ。お前らがいなきゃ勝てない』―。
けんかにならないか心配したが、この日のB太は説得し続けた。
部員達はじっと聞いていた。
子ども達に任せ、私は見守ることにした。
翌日、私は主力メンバー抜きのチーム編成も用意していた。
ところが、『用事がある』と言っていた部員達も
全員試合会場にやってきた。
話を聞くと
『昨日のB太の言葉が嬉しかった』という。
結局、試合には負けたが、ベストメンバーで臨むことができた。
この事件をきっかけに、チームの雰囲気が変わってきた。
練習中、声を出す部員が増え、
みなでキャプテンを盛り立て始めた。
B太も
『カッとなった言葉では気持ちは伝わらない。
そのことが少しわかってきた』と打ち明けてくれた。
話し合い、ぶつかり合いながら、
子ども達は少しずつ成長していくのだと感じた。
今回は中学校の女性教諭より投書があり、
思い当たることがよくある出来事でしたので
載せてみました。
B太は、部活の練習ではいつも一番に体育館に来る。
中学2年生になり、キャプテンとしてチームを率いることに
なった。
B太は、思っていることを正直に口に出してしまうタイプだ。
『もっと声を出せ』と部員を盛り上げる努力をよくする一方で、
カッとなると『ふざけんな』『ばかやろう』といった言葉が飛び出し、
けんかになってしまうことも。
熱いB太と、他の部員との温度差をどう解消するかが、
部活における最大の悩みだった。
トーナメントの大会で事件が起きた。
強豪チームを倒し、みなが喜んでいる時に、
主力メンバーのほとんどが、
『明日の試合には出られない』と言い出したのだ。
勝ち進むとは考えていなかったので、
用事を入れてしまったという。
その時、B太が声を発した。
『来てくれよ。お前らがいなきゃ勝てない』―。
けんかにならないか心配したが、この日のB太は説得し続けた。
部員達はじっと聞いていた。
子ども達に任せ、私は見守ることにした。
翌日、私は主力メンバー抜きのチーム編成も用意していた。
ところが、『用事がある』と言っていた部員達も
全員試合会場にやってきた。
話を聞くと
『昨日のB太の言葉が嬉しかった』という。
結局、試合には負けたが、ベストメンバーで臨むことができた。
この事件をきっかけに、チームの雰囲気が変わってきた。
練習中、声を出す部員が増え、
みなでキャプテンを盛り立て始めた。
B太も
『カッとなった言葉では気持ちは伝わらない。
そのことが少しわかってきた』と打ち明けてくれた。
話し合い、ぶつかり合いながら、
子ども達は少しずつ成長していくのだと感じた。
2007年11月20日 (火) | 編集 |
昨日今日と、義理の両親が宿泊に東京から来訪。
今年、結婚40周年記念を家族で祝いました。
息子の学校行事にも一緒に参加し、
普段見られない孫の姿を、目を細めてにこやかに
応援していました。
学校給食を経験したことのない両親は、
初めて味わう給食を、子供たちと堪能していました。
その母が、いつも気になる新聞の記事を収集するクセが
あるらしく、孫の勇汰がスランプと聞いたか知らずか、
こんな記事を見つけて持ってきてくれました。
タレントの桂小金治さん(81)。
『わたしの失敗』という記事でした。
『草笛って聞いたことある?』―。
小金治はそう言うと、垣根から取ってきたという葉っぱを
口にあてて、『故郷』(岡野貞一作曲)を吹き始めた。
郷愁を誘うメロディーがあたりに響く。
この曲にまつわる、ほろ苦い思い出があるのだという。
10歳の頃、友達の家で覚えたハーモニカが欲しくて
父親にねだった。
父親は『なんで?』と一言。
『いい音がするからだよ』とせがむと、いきなり神棚の
榊の葉を1枚むしって、目の前に突き出した。
『いい音ならこれで出せ』―。
『鳴るわけないじゃないか』と不満を口にすると、
父親は葉を唇に当て、素晴らしい音色を奏で始めた。
『故郷』だった。
『こんな葉っぱで、こんないい音がするするんだと
ビックリしてね』―。
あくる日から、学校の行き帰りに垣根の葉っぱを取って
練習した。
しかし、いくらやっても鳴らない。
わずか3日で止めてしまった。
ある日、父親が成果を聞いてきた。
『鳴らねえから止めたよ』とふてくされて言うと、
こう言われた。
『努力まではみんなするんだよ。
それで止めたらドングリの背比べ。
一歩抜き出る為には、努力の上に辛抱という棒を
立てるんだ。
この棒に花が咲くんだよ。
辛抱できないヤツは意気地なしだ。
やるからには続けろ』―。
一言一言が胸に刺さった。
殴られるよりもショックだった。
中途半端な自分が恥ずかしくなった。
悔しくて、それから毎日諦めずに吹き続けた。
行き帰りだけではなく、学校の校庭の隅や、
自宅でも練習を続けた。
すると、10日ほどたった頃、突然『ピー』と音が鳴った。
『嬉しかったなあ。
おやじが凄く褒めてくれてねえ』―。
もっと嬉しかったのが、翌朝目を覚ますと、
枕元に新聞紙に包まれたハーモニカが置いてあったことだ。
台所の母親に伝えると、
こんな言葉が返ってきた。
『3日前に買ってあったよ』―。
思わず『何で?』と尋ねると、母親は
『父ちゃんが言ってたよ。「あの子はきっと吹ける」って』―。
この時は、涙が止まらなかったという。
『人に信じられるってこんなに嬉しいことなんだ。
人に信じられる人間になろうと心に決めたのは、
このときからなんだよ』―。
今の息子に必要な言葉でした。
今、監督から信用されたくて、懸命にバットを振り続けて
います。一言一言聞き逃さず、試合から帰って来てからも
振っています。
『どうして当たらないんだろう・・・。
どうしてバッターボックスでは力んじゃうんだろう・・・』―。
不調の息子を根気強く使い続けて下さる監督に
プレッシャーを感じているところもあるようですが、
監督から信用を得たいんです、きっと。
『一歩抜き出るためには、努力の上に辛抱という棒を
立てるんだ。
この棒に花が咲くんだよ。
辛抱できないヤツは意気地なしだ。
やるからには続けろ』―。
胸に染みました。
もうこのスランプから抜き出すのに、もうそう時間はかからないと
思います。
辛抱した分、結果が出ると信じているから。
今年、結婚40周年記念を家族で祝いました。
息子の学校行事にも一緒に参加し、
普段見られない孫の姿を、目を細めてにこやかに
応援していました。
学校給食を経験したことのない両親は、
初めて味わう給食を、子供たちと堪能していました。
その母が、いつも気になる新聞の記事を収集するクセが
あるらしく、孫の勇汰がスランプと聞いたか知らずか、
こんな記事を見つけて持ってきてくれました。
タレントの桂小金治さん(81)。
『わたしの失敗』という記事でした。
『草笛って聞いたことある?』―。
小金治はそう言うと、垣根から取ってきたという葉っぱを
口にあてて、『故郷』(岡野貞一作曲)を吹き始めた。
郷愁を誘うメロディーがあたりに響く。
この曲にまつわる、ほろ苦い思い出があるのだという。
10歳の頃、友達の家で覚えたハーモニカが欲しくて
父親にねだった。
父親は『なんで?』と一言。
『いい音がするからだよ』とせがむと、いきなり神棚の
榊の葉を1枚むしって、目の前に突き出した。
『いい音ならこれで出せ』―。
『鳴るわけないじゃないか』と不満を口にすると、
父親は葉を唇に当て、素晴らしい音色を奏で始めた。
『故郷』だった。
『こんな葉っぱで、こんないい音がするするんだと
ビックリしてね』―。
あくる日から、学校の行き帰りに垣根の葉っぱを取って
練習した。
しかし、いくらやっても鳴らない。
わずか3日で止めてしまった。
ある日、父親が成果を聞いてきた。
『鳴らねえから止めたよ』とふてくされて言うと、
こう言われた。
『努力まではみんなするんだよ。
それで止めたらドングリの背比べ。
一歩抜き出る為には、努力の上に辛抱という棒を
立てるんだ。
この棒に花が咲くんだよ。
辛抱できないヤツは意気地なしだ。
やるからには続けろ』―。
一言一言が胸に刺さった。
殴られるよりもショックだった。
中途半端な自分が恥ずかしくなった。
悔しくて、それから毎日諦めずに吹き続けた。
行き帰りだけではなく、学校の校庭の隅や、
自宅でも練習を続けた。
すると、10日ほどたった頃、突然『ピー』と音が鳴った。
『嬉しかったなあ。
おやじが凄く褒めてくれてねえ』―。
もっと嬉しかったのが、翌朝目を覚ますと、
枕元に新聞紙に包まれたハーモニカが置いてあったことだ。
台所の母親に伝えると、
こんな言葉が返ってきた。
『3日前に買ってあったよ』―。
思わず『何で?』と尋ねると、母親は
『父ちゃんが言ってたよ。「あの子はきっと吹ける」って』―。
この時は、涙が止まらなかったという。
『人に信じられるってこんなに嬉しいことなんだ。
人に信じられる人間になろうと心に決めたのは、
このときからなんだよ』―。
今の息子に必要な言葉でした。
今、監督から信用されたくて、懸命にバットを振り続けて
います。一言一言聞き逃さず、試合から帰って来てからも
振っています。
『どうして当たらないんだろう・・・。
どうしてバッターボックスでは力んじゃうんだろう・・・』―。
不調の息子を根気強く使い続けて下さる監督に
プレッシャーを感じているところもあるようですが、
監督から信用を得たいんです、きっと。
『一歩抜き出るためには、努力の上に辛抱という棒を
立てるんだ。
この棒に花が咲くんだよ。
辛抱できないヤツは意気地なしだ。
やるからには続けろ』―。
胸に染みました。
もうこのスランプから抜き出すのに、もうそう時間はかからないと
思います。
辛抱した分、結果が出ると信じているから。





