2008年04月04日 (金) | 編集 |
部員の大麻事件で活動を自粛してきた大学ラグビーの強豪
関東学院大学が、1日に練習を再開した。
処分については賛否両論あるが、
昨季のリーグ戦は事件発覚前に消化した6試合の
成績は残して2位、
というのは事件の社会的な影響の大きさを考慮すれば
甘すぎる気もする。
2部からの再出発でもよかったのではないかと思う。
それはともかく、6度の大学日本一に導いた名将
春口監督が辞任し、5ヶ月にわたる部活動停止、
6月3日までの対外試合自粛などで部も大学も
社会的制裁は受けた。
再生に向け、ボランティア活動や寮生活のルール改善など
学生達が自らの手で取り組んでいるという。
二度と愚かな事件は起こさない、と信じて見守るしかない。
しかし、関東学院大などリーグ戦グループ47校で構成する
関東大学連盟からは、対外試合の自粛を6月末まで延長するように
要請されたという。
もともと、連盟内部では大学側の報告をもとに、
関東協会が決めた今回の処分を『甘すぎる』とし、
一時は休部や廃部を求める意見も根強かったと聞く。
それもわかるが、6月3日を6月末に延長させたところで、
何の意味があるのだろう。
4〜6月はフィットネス中心で試合をしなくても
ほとんど影響は無いという。
リーグ戦1部8校の試合日程や会場などを管轄するのは、
上部団体の関東協会であり、その決定は覆ることもなく、
関東学院大に対する“やっかみ”ととられても仕方ない。
昨季の大学選手権は優勝した早大はじめ対抗戦が
ベスト4を占めた。
リーグ戦の巻き返しのためにも、
連盟は関東学院大の再スタートを気持ちよくバックアップ
する方が、ノーサイドの精神にかなっているのではないか。
サンケイスポーツ 『甘口辛口』より
今村忠氏
関東学院大学が、1日に練習を再開した。
処分については賛否両論あるが、
昨季のリーグ戦は事件発覚前に消化した6試合の
成績は残して2位、
というのは事件の社会的な影響の大きさを考慮すれば
甘すぎる気もする。
2部からの再出発でもよかったのではないかと思う。
それはともかく、6度の大学日本一に導いた名将
春口監督が辞任し、5ヶ月にわたる部活動停止、
6月3日までの対外試合自粛などで部も大学も
社会的制裁は受けた。
再生に向け、ボランティア活動や寮生活のルール改善など
学生達が自らの手で取り組んでいるという。
二度と愚かな事件は起こさない、と信じて見守るしかない。
しかし、関東学院大などリーグ戦グループ47校で構成する
関東大学連盟からは、対外試合の自粛を6月末まで延長するように
要請されたという。
もともと、連盟内部では大学側の報告をもとに、
関東協会が決めた今回の処分を『甘すぎる』とし、
一時は休部や廃部を求める意見も根強かったと聞く。
それもわかるが、6月3日を6月末に延長させたところで、
何の意味があるのだろう。
4〜6月はフィットネス中心で試合をしなくても
ほとんど影響は無いという。
リーグ戦1部8校の試合日程や会場などを管轄するのは、
上部団体の関東協会であり、その決定は覆ることもなく、
関東学院大に対する“やっかみ”ととられても仕方ない。
昨季の大学選手権は優勝した早大はじめ対抗戦が
ベスト4を占めた。
リーグ戦の巻き返しのためにも、
連盟は関東学院大の再スタートを気持ちよくバックアップ
する方が、ノーサイドの精神にかなっているのではないか。
サンケイスポーツ 『甘口辛口』より
今村忠氏
2008年01月08日 (火) | 編集 |
“4度目の正直だ!”
東福岡(福岡)が伏見工高(京都)に12−7で競り勝ち、
初優勝を飾った。
2年連続、決勝挑戦4度目で悲願を遂げた。
全国高体連によると、平成19年度の登録部員数は
サッカーが4119校、14万3581人に対し、
ラグビーは1183校、2万7250人。
17年度に初めて3万人を割ってから減少続きで、
強豪校へ選手が集中し新顔が入り込む余地はほとんどない。
4校参加の佐賀県予選1回戦で、
佐賀工高がなんと300点も取ったのは、
格差の象徴でもあった。
少子化に加え『きつい、汚い、ケガが多い』の3Kでは、
15人集めるのも難しい。
それでも地元大阪勢が3回戦で姿を消したのに、
花園には3日の準々決勝に2万4千人、
5日の準決勝に1万8千人の観衆が集まった。
いつの時代も、ファンは高校生のひたむきなプレーを求める。
一つ残念だったのは、3回戦で敗れた大工大高の
野上友一監督が、レフェリーの判定に不服を唱えたことだ。
少なくとも7つのミスジャッジがあったとDVDを添えて
意見書を提出し、部長兼任の監督も辞任した。
確かにレフェリーによって解釈の違いが目立ち、
能力差もある。
しかし、大会期間中であり水を差すだけだ。
昨夏の甲子園大会決勝では、佐賀北に敗れた広陵の監督が
公然と球審批判し、物議をかもした。
今回のケースも大会後、今後のレフェリング向上の為に
問題提訴するのが筋で、
花園に13度導いた名将の辞任にしては
後味が悪すぎた。
サンケイスポーツ 『甘口辛口』より
今村忠氏
東福岡(福岡)が伏見工高(京都)に12−7で競り勝ち、
初優勝を飾った。
2年連続、決勝挑戦4度目で悲願を遂げた。
全国高体連によると、平成19年度の登録部員数は
サッカーが4119校、14万3581人に対し、
ラグビーは1183校、2万7250人。
17年度に初めて3万人を割ってから減少続きで、
強豪校へ選手が集中し新顔が入り込む余地はほとんどない。
4校参加の佐賀県予選1回戦で、
佐賀工高がなんと300点も取ったのは、
格差の象徴でもあった。
少子化に加え『きつい、汚い、ケガが多い』の3Kでは、
15人集めるのも難しい。
それでも地元大阪勢が3回戦で姿を消したのに、
花園には3日の準々決勝に2万4千人、
5日の準決勝に1万8千人の観衆が集まった。
いつの時代も、ファンは高校生のひたむきなプレーを求める。
一つ残念だったのは、3回戦で敗れた大工大高の
野上友一監督が、レフェリーの判定に不服を唱えたことだ。
少なくとも7つのミスジャッジがあったとDVDを添えて
意見書を提出し、部長兼任の監督も辞任した。
確かにレフェリーによって解釈の違いが目立ち、
能力差もある。
しかし、大会期間中であり水を差すだけだ。
昨夏の甲子園大会決勝では、佐賀北に敗れた広陵の監督が
公然と球審批判し、物議をかもした。
今回のケースも大会後、今後のレフェリング向上の為に
問題提訴するのが筋で、
花園に13度導いた名将の辞任にしては
後味が悪すぎた。
サンケイスポーツ 『甘口辛口』より
今村忠氏
2007年12月16日 (日) | 編集 |
かつて『東伏見族』といわれ、グラウンドの移動で
『上井草族』となった早大ラグビーの熱心なウォッチャーが、
『あの大学はマナーがいい』と感心したという。
1軍への登竜門となるジュニア選手権の試合で、
上井草にやってきた東海大の選手や控え選手らが、
試合後、周囲をきれいに掃除して帰ったからだ。
大麻取締法違反による部員の逮捕で、関東学院大が棄権した
関東大学リーグ戦で、その東海大が初優勝した。
棚ボタ優勝という声もあるが、先月24日の最終戦では
強力FAの大東大に48−8と圧勝し、
10月の関東学院大も21−22と互角の戦いを演じた。
実力的にリーグ戦の覇者として胸を張っていい。
個人技が目立つ最近の大学ラグビーの中で、
東海大はスターはいないものの基本に忠実で、
攻守にバランスの取れたチームになっている。
木村季由監督は、2部落ちした98年に就任して10年目。
私生活の改善から再建に乗り出し、
『強いだけではなく、強くていいチームになろう』と
言い続けてきた。
試合先の清掃も習慣化されたものだ。
今日開幕する大学選手権では、
いつもの関東学院大の指定席に東海大が座る。
対抗戦の早明戦で早大が勝ったので、準決勝では
明大と当たる。
春のオープン戦では明大に19−53と粉砕され、
『ぜひもう一度』と頭を下げ、夏の菅平で28−24と
雪辱に成功。
大きな自信をつけ『東海大強し』をアピールした。
ラグビー不毛の地、島根県の進学校出雲高校から
『教員になりたい』と入学し最上級生の今季、
主将を務めるFL宮本誉久の骨身惜しまぬタックルが、
今季の東海大の強さを象徴しているようだ。
大学ラグビーに新しい風が吹き込まれる。
サンケイスポーツ 『甘口辛口』より
今村忠氏
『上井草族』となった早大ラグビーの熱心なウォッチャーが、
『あの大学はマナーがいい』と感心したという。
1軍への登竜門となるジュニア選手権の試合で、
上井草にやってきた東海大の選手や控え選手らが、
試合後、周囲をきれいに掃除して帰ったからだ。
大麻取締法違反による部員の逮捕で、関東学院大が棄権した
関東大学リーグ戦で、その東海大が初優勝した。
棚ボタ優勝という声もあるが、先月24日の最終戦では
強力FAの大東大に48−8と圧勝し、
10月の関東学院大も21−22と互角の戦いを演じた。
実力的にリーグ戦の覇者として胸を張っていい。
個人技が目立つ最近の大学ラグビーの中で、
東海大はスターはいないものの基本に忠実で、
攻守にバランスの取れたチームになっている。
木村季由監督は、2部落ちした98年に就任して10年目。
私生活の改善から再建に乗り出し、
『強いだけではなく、強くていいチームになろう』と
言い続けてきた。
試合先の清掃も習慣化されたものだ。
今日開幕する大学選手権では、
いつもの関東学院大の指定席に東海大が座る。
対抗戦の早明戦で早大が勝ったので、準決勝では
明大と当たる。
春のオープン戦では明大に19−53と粉砕され、
『ぜひもう一度』と頭を下げ、夏の菅平で28−24と
雪辱に成功。
大きな自信をつけ『東海大強し』をアピールした。
ラグビー不毛の地、島根県の進学校出雲高校から
『教員になりたい』と入学し最上級生の今季、
主将を務めるFL宮本誉久の骨身惜しまぬタックルが、
今季の東海大の強さを象徴しているようだ。
大学ラグビーに新しい風が吹き込まれる。
サンケイスポーツ 『甘口辛口』より
今村忠氏
2007年12月06日 (木) | 編集 |
居合わせた部員はたったの8人だった。
『バックスはどこだ』と聞くと『これで全部です』―。
昭和49年、関東学院ラグビー部の監督に春口広氏が就任
したときだ。
当時関東大学リーグの3部最下位。
監督自らグラウンド整備にも精を出し、少しずつ部員を増やして
大学日本一6回という名門に育て上げた。
いま部員150人。
3面の芝生のグラウンドに、合宿所に入れない部員の為に、
近くのマンションを部で借り上げる恵まれた環境が、
『初心』をすっかり忘れさせてしまった。
部内の大麻汚染は広がり、大麻取締法違反で起訴された
元部員2人の他、警察の事情聴取でレギュラーを含む
12人が吸引を認めたという。
編集作業が終わった『ラグビー観戦ガイド』
(サンケイスポーツなど発行)の大学選手権展望号の原稿には、
ある選手の『突然試合ができなくなった関東学院の、
特に4年生のためにも優勝を目指したい』との
コメントもあった。
そんなラガーメン同士の友情も踏みにじられた。
情けなく、腹立たしくもある。
選手個々の適性を鋭く見抜く春口監督の手腕は誰もが認める。
心臓に持病を持ちながら、
『グラウンドに立てるうちは、水まきでも草むしりでもいいから
部に携わりたい』と
ラグビーに生きた名伯楽が、グラウンド外の不祥事で
去るのはしのびない。
しかし、ここまで規律が乱れてしまっては辞任も
致しかたない。
学内では、一般学生から『他の部なら即刻廃部だろう』
との声も聞かれるという。
中途半端な処分ではなく、一端廃部するくらいの荒治療に
でないと体質は変えられない。
それこそ『部員8人』の原点に立ち返り、
心身ともに強い部に生まれ変わって欲しい。
サンケイスポーツ『甘口辛口』
今村忠氏
『バックスはどこだ』と聞くと『これで全部です』―。
昭和49年、関東学院ラグビー部の監督に春口広氏が就任
したときだ。
当時関東大学リーグの3部最下位。
監督自らグラウンド整備にも精を出し、少しずつ部員を増やして
大学日本一6回という名門に育て上げた。
いま部員150人。
3面の芝生のグラウンドに、合宿所に入れない部員の為に、
近くのマンションを部で借り上げる恵まれた環境が、
『初心』をすっかり忘れさせてしまった。
部内の大麻汚染は広がり、大麻取締法違反で起訴された
元部員2人の他、警察の事情聴取でレギュラーを含む
12人が吸引を認めたという。
編集作業が終わった『ラグビー観戦ガイド』
(サンケイスポーツなど発行)の大学選手権展望号の原稿には、
ある選手の『突然試合ができなくなった関東学院の、
特に4年生のためにも優勝を目指したい』との
コメントもあった。
そんなラガーメン同士の友情も踏みにじられた。
情けなく、腹立たしくもある。
選手個々の適性を鋭く見抜く春口監督の手腕は誰もが認める。
心臓に持病を持ちながら、
『グラウンドに立てるうちは、水まきでも草むしりでもいいから
部に携わりたい』と
ラグビーに生きた名伯楽が、グラウンド外の不祥事で
去るのはしのびない。
しかし、ここまで規律が乱れてしまっては辞任も
致しかたない。
学内では、一般学生から『他の部なら即刻廃部だろう』
との声も聞かれるという。
中途半端な処分ではなく、一端廃部するくらいの荒治療に
でないと体質は変えられない。
それこそ『部員8人』の原点に立ち返り、
心身ともに強い部に生まれ変わって欲しい。
サンケイスポーツ『甘口辛口』
今村忠氏
2007年12月05日 (水) | 編集 |
今年こそ、いい勝負になるのではと期待していた。
関東ラグビー対抗戦の最後となる伝統の早明戦。
劣勢を伝えられた方が予想を覆して勝つこともあって
早明戦だけは何が起こるかわからない、
といわれた時代もあった。
実力以外に両校のハートが試合を左右したからだ。
『71−7』というスコアなど本来ありえないはずだ。
ハートで早大を圧してこそ明大が勝負に持ち込めたはずだが、
それが伝わってこなかった。
腰に相手をぶらさげながら突進し、“ターザン”の異名を取った
早大の名ロック故橋本晋一氏の、こんな話を思い出す。
『タックルとはただ相手を止めることではない。
“ここで自分がやらなければ”という仲間への気持ちを
表すものだ』―。
しっかり相手を見て、相手もボールも殺すタックルが
明大にはなかった。
『タックルでなく相手をつかまえるだけの“ホールド”だから、
早大のボールが面白いようにつながった』と指摘する
関係者もいた。
流れが早大に傾いた後、誰か一人でも仲間を奮い立たす
必殺タックルを決めたら、こんな大差にはならなかったかも
しれない。
部員の不祥事による関東学院大の不出場で、16日から始まる
大学選手権では早大の反対のブロックで明大が勝ち上がる
可能性もある。
しかし、早大のすごみは最後まで手を抜かない
“アルティメットクラッシュ”(究極の破壊)で、
『次もかなわない』とのダメージを明大に与えたことだ。
巨漢のわりに走りまくるFW1列目の機動力も見せ付けた。
この強さは、とうてい学生の手には負えない。
大学日本一も決まったも同然だろう。
志も高い。
気が早いが、日本選手権で“打倒トップリーグを果たして欲しい。」
関東ラグビー対抗戦の最後となる伝統の早明戦。
劣勢を伝えられた方が予想を覆して勝つこともあって
早明戦だけは何が起こるかわからない、
といわれた時代もあった。
実力以外に両校のハートが試合を左右したからだ。
『71−7』というスコアなど本来ありえないはずだ。
ハートで早大を圧してこそ明大が勝負に持ち込めたはずだが、
それが伝わってこなかった。
腰に相手をぶらさげながら突進し、“ターザン”の異名を取った
早大の名ロック故橋本晋一氏の、こんな話を思い出す。
『タックルとはただ相手を止めることではない。
“ここで自分がやらなければ”という仲間への気持ちを
表すものだ』―。
しっかり相手を見て、相手もボールも殺すタックルが
明大にはなかった。
『タックルでなく相手をつかまえるだけの“ホールド”だから、
早大のボールが面白いようにつながった』と指摘する
関係者もいた。
流れが早大に傾いた後、誰か一人でも仲間を奮い立たす
必殺タックルを決めたら、こんな大差にはならなかったかも
しれない。
部員の不祥事による関東学院大の不出場で、16日から始まる
大学選手権では早大の反対のブロックで明大が勝ち上がる
可能性もある。
しかし、早大のすごみは最後まで手を抜かない
“アルティメットクラッシュ”(究極の破壊)で、
『次もかなわない』とのダメージを明大に与えたことだ。
巨漢のわりに走りまくるFW1列目の機動力も見せ付けた。
この強さは、とうてい学生の手には負えない。
大学日本一も決まったも同然だろう。
志も高い。
気が早いが、日本選手権で“打倒トップリーグを果たして欲しい。」




